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Raison d'etre
二章 ペンフィールドのホムンクルス
13話 望月麗(5)
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れないのかもしれない」
 内部の事情が分からない以上、人員を送り込む事は難しい。
 出来る事は限られている。
「支援物資を投下しましょう。ナノマシンを中心とした医療道具に、飲料水や食料を用意して」
「はい」
 加奈が慌ただしく司令室を出ていく。
 それを見送ってから、奈々は中継映像に視線を戻して小さく呟いた。
「……最近、優くんに頼りっきりでダメね」
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