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DQ8 呪われし姫君と違う意味で呪われし者達(リュカ伝その3.8おぷしょんバージョン)
第十六話:アナタは神を信じますか?
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い!」
「ほ〜う……お前は俺が誰だか知らないのか? まぁ無理も無いな……俺は極力表舞台に出ない様にしてきたし、貴様も新任で世界の著名人の事に詳しくないのであろう(嘲笑)」
え〜……世界の事に詳しくても、異世界の事には詳しくなれないでしょう。

「ど、ど、何処の国の……何者だと言うのだ!?」
ウルフの自信に溢れたハッタリに、デコ隊長も狼狽えている。
如何するのウルフ? 何てウソを吐くの?

「ふっ……私が仕える王家はサザンビーク王家。私はそこで大臣をしている!」
うそーん!
異世界の事情は知らないけど、一般的にウルフくらいの若者が大臣になるなんて有り得ないのに!

「ふ……ふははははっ! これは、とんだハッタリ男だな。貴様が重責を担う大臣な訳ないであろう!」
「だから貴様は無能なのだ……私は若く見られガチだが、既に16歳の息子も居る身だ! その息子は、北の海を越えたリーザスの令嬢と許嫁の仲でな……時折この地方にも足を運ぶのだが、その息子“ラグサット”が言っていたぞ。『マイエラ修道院が悪徳宗教団体に代わりつつある』とな(冷笑) 真実を確かめに来れば、この有様……我がサザンビークと敵対する覚悟は出来てあるのであろうな?」

な、何でウルフが私とラグサットの事を知ってるの!?
親が勝手に決めた相手だし、私はあのヒョロ野郎を嫌いだから、彼等には話してないのに?
これがウルフの情報収集能力!? す、凄いわ……

「わ、若く見られガチで済むか! 貴様が16歳の父親なワケないであろう!」
「あのマルチェロ様……サザンビークの大臣の息子殿に、ラグサットと呼ばれる者が居るそうです……しかも、その者が言う通りリーザスの令嬢と恋仲とか……」

恋仲じゃねぇつーの!
デコの後ろから現れた部下の一人が、ウルフの情報の裏がとれてる事を、ソッと耳打ちしてきた。内緒話なら、もっと小声で言え。

「そ、それが事実だとしても、この男がサザンビークの大臣である事の証拠にはならん! だ、だいたい……これ程若々しい者が大臣であれば、その噂くらいは聞こえてくるであろう! だがしかし、私の耳には聞こえてきてない。それが如何いう意味か解るか!?」

「本物の馬鹿だな貴様は! 先刻(さっき)も言ったであろう……私は表舞台に出る事を好まぬのだと! それはこの容姿の所為だ。見た目が若いから、私が大臣と言って表舞台に出ても、誰も畏怖を感じてくれない。それでは困るのだよ……大国の重鎮としてはな!」

凄い……
あからさまにウソだと分かてるのに、理に適ってる弁舌の所為で万が一の可能性を捨てきれないで居る。

「まったく……今まで寄付してきた金を返してもらいたいくらいだな」
デコ等が反論の機会を覗っていると、それを阻止すべく突如寄付金の事を話題に上げるウ
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