暁 〜小説投稿サイト〜
DQ8 呪われし姫君と違う意味で呪われし者達(リュカ伝その3.8おぷしょんバージョン)
第十六話:アナタは神を信じますか?
[3/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話

「おいデコっぱち! 貴様は自分が何を言ったのか解ってるのか?」
「な……デ、デコっぱち!?」
今にもブチ切れそうな顔のウルフが凄く的確な表現で隊長を口撃(こうげき)した。

「部下が血の気が多いからと言って、上司の貴様には止められないと宣言したんだぞ! 貴様は自らの無能さを高らかに宣言したんだ! 如何なる職業においても、上司たる資質の最たるは“部下の統制”をとれること……それに尽きる! にも拘わらず、貴様は自ら部下を諫められないと宣言! 心が広いのと、部下の暴走を制御しないのは全然違う事だ! 言っておいてやる……貴様は心を広くしてるつもりでも、実際に広がってるのはデコだけだ! 股間の毛を植毛した方が良いんじゃねーのか?」

流れる様に紡ぎ出されるウルフの言葉に、思わず笑いそうになって顔を横へ逸らした。
すると私の目に入ってきたのは、リュリュさんとラングストンさんの困り果てた表情だった……
(ウルフ)をよく知ってる二人が顔を顰めてるって事は……拙いの?

「き、貴様!? 無礼にも程があるぞ!」
横柄な騎士団員二人が、ウルフの言葉に顔を赤くして反応する。
笑いそうな感じは微塵も無い……心底怒って居るみたいだ。

「貴様等も、謝るのならば先ずは俺にであろう! 実際に暴力を振るわれたのは俺なんだからな……だが貴様等の様な人種は我が国でも見た事があるぞ(ニヤリ) 軍人であるにも拘わらず、任せられた村に対して武力を見せ付け、金品のみならず婦女暴行までした愚か共と同じ反応だ! 事がバレ、被害者に謝罪せずに、事態を把握した王様に頭を下げた。全く同じだなぁ……悪いなど微塵も感じてない輩の反応だ。この場さえスルーすれば、また別の場所で略奪や殺戮を行おうって考えてるんだろ?」

“略奪や殺戮”って……
そこまで大きな話しじゃないんじゃない?
余りにも危険すぎるウルフの言葉に流石に止めさせようとラングストンさんを見る……だが私と目が合うや、“諦めろ”と言わんばかりに首を横に振った。

「わ、私の部下は……その様な蛮行をしてはいない!」
「何を言うか無能デコ! 先程貴様が部下の統制をとれてないと宣言したんだぞ! 神の名の下に、如何なる欲望を叶え続けてきたか……貴様が把握してないだけであろう!」

肩を少し小突いただけで、ここまで悪人に仕立て上げられるの!?
怖い……怖いけど、如何してリュリュさんとラングストンさんは彼を止めないの?
もしかして止められないの!?

アハトとヤンガスも私と同じ様に彼を止める様に二人へ目で訴えている。
だが反応は同じで、リュリュさんなんか顔の前で手を横に振り、声を出さずに口だけで『ムリです』と伝えてくる。

「き、貴様の国が既に瓦解してるだけであろう! 我が騎士団を同じにしないでもらいた
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ