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名探偵と料理人
第四十話 -色んな事件の色んな後日談-
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の実験ってどう考えても俺の体質(大嘘)を調べるつもりだよね?やっべ、こりゃあかん。


結局、夏さんは途中で帰り俺は夜遅くまで哀ちゃんの実験に付き合わされることになった。


――


さて、博士の家に行った翌週。俺は毎月の恒例となっている孤児院へのボランティアへと赴いていた。これは元々中一の時に家から一番近い教会兼孤児院を運営している神父様に自分を売り込みに行ったのが始まりだった。まあ、自分の前世が浮浪児であったこともあり、なにかしら孤児への活動を行いたいと言うのがあったのだ。と、言っても料理しかなんだけどね。初めは訝しんだ神父様だったが、実際に料理を出して味わってもらい安上がりにすむレシピの提供を行うことを約束したことで許可をもらった。
まあ中一の小さな子供の、なんてことで最初は衝突なんかもあったんだが回を重ねる毎にそんなこともなく年上にも年下にもいい関係を気づけてイケたと思う。いじめなんてあったらしけどそこはそれ、伊達に長生きしていたわけじゃない。そんな相談事を受けたり、年初組と遊んだりと結構充実していた。神父さまやシスターも好き嫌いを言う子がいなくなり、家事の手伝いをしてくれる子が増えたり年下へ気づかいをする子が増えたと喜んでいた。そしてそんな活動を続けていてた中二で転機が訪れた。そう、あの世界大会だ。
どこからかぎつけたのかますごm…三流きsh…マスコミの皆様が寄ってたかって有ること無い事勝手に書きよるし、食事会にも来て邪魔になる始末。神父さまもいいように言われる俺の記事(偽善者だの自己満足だの)に傷ついていた。後年聞いたことだが、止めることを提案することも考えたが止めたら止めたで絶対何か言われると八方ふさがりで参ってしまっていたそうだ。まあ当時の俺は疲れたその姿を見て、そこそこブチ切れた。俺はその頃には仕事が好調なお蔭で割といい資産を持っていたのでそれを遠慮なく使うことにした。
まず、今まで協力いただいていた孤児院の教会が広大な敷地を持っていることに着目した。そして俺がしたこととは今まで教会の子供たちだけにしかしていなかったお食事会を米花町近辺の児童養護施設に片っ端から誘いをかけた。全ての諸経費は俺の資産から出した。今現在は一回に集まる子供の数は約1000人。東京都の児童養護施設の入所者数の約1/3まで膨れ上がった。バスのチャーターやら食材費やら考えると一回で軽く100万は超える。人件費だけは施設の先生たちが手伝ってくれるからタダだけど。
マスコミはまあ最初は言いたい様に行っていたが俺の行動を見ていたのはマスコミだけでなかったってわけだな。いつからか近隣の方が自主的にボランティアに参加してくれた。そして、明らかに場違いな人間は自然と排除されていった。施設同士の大人のつながりや子供たちも本当の「感謝」という気持ちを知ったと
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