第三十九話 -バトルゲームの罠-
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尻を聞かれてしまっていた。
「おー?珍しいな。おい、みんな!緋勇と大岡さんが夫婦げんかしてるぞ!しかも原因は緋勇がデートに連れてって行ってくれないかららしい!」
「ええ!?」
「うっそー。学校ではこっちが目を背けたくなるくらい甘々なのに?!」
「ひっどーい、緋勇君!」
「おいこら、中道適当なこと言ってんじゃねーよ!あと外野!そんなに囃し立てるなー!」
「これは大変なことですなあ、中道君」
「そうですなあ、会沢君」
「こっの…!!」
「わー、緋勇が怒ったー!」
「こわいこわいー!」
思わず立つと二人はすかさず席を立ち、財布を持って教室を出て行ってしまった。…あれは昼飯の量が足りなくて買い足しに行ったな…じゃなくて。
「…はあ。まったくもう。…紅葉?俺がゲーセン、ゲームセンターをデートコースに選ばなかったのは理由があるんだ。それに…ゲーセンは「定番」だけど。俺とのデートはつまらなかった?」
「え…そ、そないなことないです…!いっつもドキドキして、楽しくて。いつもすぐに一日が終わってしまうって思ってます…!」
「そっか、それは嬉しいな。だからね。別に高校生の定番だからって、紅葉が悲しむ必要なんてこれっぽちもなんだ。デートってのは当人同士がどれだけ幸せに楽しめるかに価値があるからね」
「龍斗…」
「紅葉…」
「…あー。じゃあ二人も参加ってことで。…結局いつもの展開かあ。他の奴らも二人の事を見ないようにお昼再開しちゃったし」
「そだね…こういうのは二人っきりでして欲しいわよね、園子」
「そうね、蘭…」
案の定、お昼を買い足しに行って戻ってきたサッカー馬鹿コンビが俺達のいちゃつき具合を見て「なんでこーなった!」と叫び、藪蛇をつついた二人に俺達のやり取りに辟易していたクラスメイトが槍玉にあげたりしていたが。まあ、いつものように賑やかなお昼という事で、平和な時間が過ぎて行った。
――
「じゃーん、ここが私の見つけたゲーセン!」
「へえ、ココが「げーせん」ですか…なんや、賑やかそうなとこやね?龍斗」
「ま、まあね」
「…それで?なんでゲーセンに来ることになったの?しかもこんな遠くの」
「あ、それはね。コナン君…」
そう、放課後に園子ちゃんが言っていたゲームセンターに向かった俺達は偶然下校途中の新ちゃんと出くわした。探偵事務所には小五郎さんが夜遅くまで居ないらしく、どうせなら一緒に連れて行ってしまえということで同行している。
「コナン君もいるから18時までには出ないとね?園子ちゃん」
「あー、そう言えば条例でその時間までには出ないといけないんだっけ?…あれ?でも保護者同伴なら…」
「高校生は保護者には当たらないよ、園子ちゃん…」
「…結構、くわしいのな?龍斗」
「え!?あ
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