第二十七話 -黒の組織との再会-
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「な、なんかすごいことを教えてもらっちゃった気がするけど。あれみたいなことするのかい?無理だよ?おれ」
「まあさすがにあれが出来れば向かうところ敵なしなんだろうけどそこまでは求めないですしやりませんよ」
「そ、そっか。よかった。…それにしても龍斗君も怪我とかするんだねえ。ビデオの最後の方で治療してたけど」
「それが一番早いですし、下手な医師より人の体の事は分かっていますからね。新ちゃんがガラスで手のひらをざっくりいった大けがしたんですけど俺が縫ってあげたんですよ?しっかりノッキングして…ふふ、痛みで泣いてた新ちゃんがいきなり痛くなくなってきょとんとして。傷を縫う俺を見て目を丸くしてたなあ。傷跡も残っていないから新ちゃんはもう忘れてるんじゃないかな。あ、それと父さんとの修行の時は異世界での力は使ってませんよ。純粋にこの世界で父さんから受け継いだ俺の力です」
「……私たちの世界って意外と摩訶不思議だったのね…」
「ウチも今度緋勇一族の事聞いてみることにしますね。じゃあそろそろ…」
「そうだね。続きは明日の朝ってことで」
「ええ、それじゃあお休みなさい」
「「おやすみなさい」」
―
「……んあ?」
俺は携帯の着信音で目が覚めた。時計を確認してみるとなんと四時。なんだよ四時って。間違い電話か?…新ちゃん?
「はい。龍斗だけど。こんな時間にどうしたの?」
『悪いな龍斗。けどちょっと緊急事態でな。今すぐ博士の所に来てくれないか。治療器具を持って』
「わかった。詳細はそっちで」
一瞬で目が覚めた。新ちゃんの声から命に係わる感じではないが大けがをしてるってところか。新ちゃんは怪我している感じではなかったから哀ちゃんか博士か。
とにかく治療器具を持って博士の家に急ぐことにした。
博士の家に着くと怪我をしていたのは哀ちゃんだった。なんでもジンに銃弾を浴びせられたという。驚いたのは哀ちゃんも白乾児を飲んで元の姿に戻った状態でジンと対峙したことだ。
幸か不幸か、子供になったことを知っていたピスコなる組織の人間はジンに射殺されて幼児化はばれていないらしい。さらに大人から子供になったため傷が小さくなっていた。そんな話を治療道具をだし、傷の具合を見ながら俺は聞いていた。
「傷が小さくなっているけど、太ももは貫通しているね。小さいとはいえ穴は穴。…痛みは?」
「痛いというより熱いわ。マッチの火を近づけられているみたい」
「わりいな、龍斗。かすめたような傷なら博士に任せられたんだけど流石に貫通してるのはな」
「いいよいいよ、重い病気以外は頼ってくれて。…マッチか。普通なら焼きごてとか表現するんだけど高熱もあるようだし結構痛覚がマヒしているみたいだね。でも…(ノッキング)どう?痛みは?」
「…全然感じないわ。何をし
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