113 中部大会
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履き替える。
「やあ、おはよう藤木君」
「和島君。そういえば君は僕に勝つための新しい技を生み出したのかい?」
「ああ、もちろん、それは本番までのお楽しみだよ」
「へえ」
「キミは何かあるのかい?」
「いや、地区大会の時と変わりはないさ」
「ふうん、それで勝てるのかな?まあ、あの時はボクはたまたま調子が悪かっただけさ。今回は地区大会の時のようにはいかないよ。み、て、ろ、よ!」
和島はそう言って自分のスケート靴に履き替えた。
リリィ達は旅館の売店で松本土産を買っていた。
「これ、パパとママ喜ぶかな?」
「いいんんじゃない?」
リリィはを、笹山はを購入した。
「Hey、それじゃあ、そろそろskate場へ行こうか、baby」
「うん」
一行はヒデじいの車に乗り込んだ。
スケート場では出場者が順番に練習をしていた。藤木は18番であり今は1番から9番までが練習をしている様子を控室のモニターを見ていた。和島は8番だったため、リンクにて練習をしていた。軽々とステップを踏み、ジャンプをこなした。そしてフライングキャメルスピン。地区大会の時の和島と異なる感が藤木にはした。
(和島君、さすがだな・・・。いや、和島君だけじゃない、ここにいる皆もそれぞれの地区大会の時よりも上回る演技を見せようとしているんだ!僕だって・・・、絶対に地区大会以上の演技を見せてやる!!)
藤木は焦ったが、負けてはならぬとおもった。そして10番から18番の出場者の練習が始まった。藤木はリンクに入った。そしてステップをし、スパイラルの姿勢を取る。そして足換えのシットスピン、そしてフリップ、ループ、サルコウ、トウループ、ルッツ、そしてアクセルと6種全てのジャンプをこなした。しかし、全てを披露した事で本当に評価は上がるのか、藤木は不安になった。しかし、やるしかない。藤木は再びジャンプ全種をトリプルで行った。
片山は既にスケート場の観客席に到着しており、各参加者の練習の様子を見物していた。そして藤木の出番となると、とりわけ彼に注目するのだった。
(ふうむ、どのジャンプもこなしたか・・・。ならどのような組み立てを見せるか楽しみだな・・・)
リリィ、笹山、花輪、ヒデじいはスケート場に到着した。出場者たちは練習している最中で開会はまだしていなかった。四人が観客席に座ると、そこにジャンプを簡単にこなしてしまう少年がいた。
「あ、あれ藤木君だわ」
リリィが指を差して言った。
「藤木君のジャンプ凄いわね」
笹山は感心した。彼女は以前スケート教室などで彼の滑走する姿は見た事はあるが、それでもいつ見ても凄いと思うのだった。
練習終了と19番から27番の参加者が練習するように呼びかけるアナウンスが発されたため、藤木はリンクを出た。そして、全ての
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