暁 〜小説投稿サイト〜
魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第六十七話
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ンクスやらミサイルやらの照準ほどのプレッシャーも無ければ、刀のような鋭さもない。

剛気功やらジークフリートを使えば肌が露出していようと鉄壁の防御を誇る。

仮にそれらを貫通したとしても瞬時に再生できる。

「カッターナイフ程度じゃぁ死なんよ。
そうさなぁ…核でも使わない限り俺は死なん」

「不死身の吸血鬼だとでも言うのかしら?」

「おあいにく、俺の"肉体"は人間だよ」

「含みのありそうな答えね」

「さぁ?どうだろうね?」

「…………」

ジーっと見つめられ、嫌な汗が吹き出る。

「な、何?」

「いえ、今日は先日のお礼を言おうと思ったのよ」

「今から礼を言おうって相手の首筋にカッターナイフ当てるか普通?」

「それはそれ、これはこれよ」

「礼ねぇ…」

礼…何に対してだろうか?

彼女が"おもしかに"から『重み』を取り返す手伝いをした事だろうか?

だけど、それは俺の自己満足だ。

本来なら暦さんが背負う義務を掠め取ったような物である。

「礼はいらんよ。俺の自己満足だから。
俺はアンタを憐れみで助けたに過ぎない」

「そうかしら?」

「そうだよ」

「なら私のお礼も受け取っておきなさい。
私の自己満足だから」

「はは、一本取られたな」



「それで、お礼がしたいのだけれど、私は何をすればいいかしら?」

「は?」

「毎朝裸エプロンで起こしてあげましょうか?」

「せんでいいせんでいい」

ったく…

「あら?一本取られたのだから何か要求しなさい」

「なぜ上から目線…」

にしても…礼ねぇ…特に欲しい物は…

「あ」

そうだ。彼女なら持っている筈だ。

「じゃぁ、貝木泥舟のアドレスと番号を教えてくれ。
それで十分だ」

「……………」

彼女は、とても不満そうに携帯電話を取り出した。

「あの詐欺師の番号なんてどうするのかしら?」

携帯電話を差し出しながら問われた。

「うーん?少し詐欺の依頼をするだけさ」

掴もうとした携帯電話がヒョイと逃げた。

「んだよ。こちとら敵が多いんだから少しくらいは裏の力も欲しいんだよ」

「敵?学生相手に随分と過剰戦力ね」

「学生?そんなチャチな物じゃねぇよ。
女性権利団体のアホ共さ。
奴等にとって、俺はブリュンヒルデの汚点でしかないからな。
つい先日も暴力団を差し向けられたばっかりさ」

「本当かしら?」

「だったら今度四ツ葉興業の事務所行ってみな。
地下に暴力団の鉄砲玉が捕らえてあるぜ」

「何故知ってるのかしら?」

「そいつァ言えねぇなぁー…」

五秒程の間、彼女と視線を交わし
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ