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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第六十六話
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草木も眠る丑三つ時、なんて言い回しがある。
草木すらも静まりかえり、魑魅魍魎が跳梁跋扈し、丑の刻参りの白装束が往来する時間。
"魔"が動く時間。
篠ノ之神社本殿前、そこで俺は箒を待っていた。
やがて、暗闇の中に二つの人影が見えてきた。
「おお箒、戦場ヶ原ひたぎさんは来たか?」
「ああ、連れてきた」
「説明は?」
「一通りやったぞ」
暗闇から、巫女服の箒と白い私服の戦場ヶ原ひたぎさんが現れた。
「貴方…神主なのかしら?」
「いや、神主じゃない。免許すら無いしこの神社の血族でもない。
この神社の居候で神主見習いだよ」
「…………」
「ただし箒はこの神社の正当な後継者だ」
「そんな話は聞いてないのだが…」
「うん、誰も言ってない。だけど血筋的にはそうなる」
さーてと…
「出来ればさっさと終わらせたいし、やろう。
本殿の中に"場"をつくって結界をはってあるから入ろうか」
二人を本殿の中に入れる。
一応柳韻さんに習った通り、本殿の神棚に正式の装飾を施し、床にも場を浄める陣を書いておいた。
「さて、ここからは神前だ。
箒はわかっているだろうが目を伏せて低姿勢で居て欲しい」
二人が結界に足を踏み入れたのを確認して、戦場ヶ原ひたぎさんに御猪口を差し出す。
「舐めるだけでいいから」
彼女が、御猪口を受け取った。
「一夏、私は…」
「お前は飲むな、口すら付けるな」
箒に飲ませたらどうなる事か…
彼女が御猪口の日本酒を舐める。
「飲んだね? じゃぁリラックスしようか。
目を閉じて。いまから質問するから答えていって」
名前や生年月日など必要な質問とどうでもいい質問を織り交ぜて、20程質問をした後、本題に入る。
「今までで、一番辛かった事は?」
「……………」
「どうした?一番辛かった出来事だよ」
沈黙。
答えたくないという意志。
だけど彼女は、勇気を振り絞って、言葉を紡いだ。
「お母さんが、悪い宗教に…嵌まったこと…」
「日本では宗教の自由が認められてるぜ?
それだけじゃぁないんだろう?」
「………」
「そのあと。そのあとに何があった?」
「浄化…だと言って…幹部の人が、私を犯そうとしたわ」
「"犯そうと"、っつーことは未遂だったのか?」
「近くにあったスパイクで殴ってやったわ」
「ああ、陸上部だもんな…。
で?」
「私は助かった…けれど…」
「けれど?」
「お母さんは、私を助けなかった…
どころか、私を詰ったわ…」
「アンタが幹部を殴ったから?」
「そう、その上…」
「アンタの
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