暁 〜小説投稿サイト〜
魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第六十六話
[3/3]
[8]
前話
[9]
前
最初
[2]
次話
け。ちゃんと、自分でできるから」
そして彼女は、正座を組み、蟹に頭を下げた。
神に土下座した。
「ごめんなさい。
それから、ありがとうございました。
ですが、もう、いいんです。
それは、私が背負うべき重みだから…。
無くしちゃいけない物ですから…」
そしてこう続けた。
「どうかお母さんを…私に返してください」
フッと、ファランクスにかかっていた圧力が消えた。
「おめでとう、戦場ヶ原ひたぎさん。
アンタは、過去と向き合い、過去を背負うと決めた。
覚悟を決めた」
その覚悟は、何の意味も持たない。
彼女の"おもし"になるだけの覚悟。
だけど。
「その覚悟を決めたアンタを、俺は心から尊敬するよ」
俺は、割り切れなかったから。
彼女みたいに切る事も向き合う事も出来なかったから。
記憶を風化させて目を反らしたから。
だから、向き合う覚悟を持った彼女を、心の底から尊敬する。
「さぁ、もう遅いから早く帰りな」
「…………」
「ん?どうした?」
「こんな夜中にか弱い女の子を一人で帰らせるのかしら?」
言われてみればそうだな。
「橙、頼んだ」
橙が、空気から溶け出したかのように現れた。
「りょーかい、ますたー」
「………………」
何故か、彼女は冷やかな眼でこちらを見ていた。
「どうしたのおねーさん?私が送っていくよ」
「そいつ俺の式神だから普通の人間じゃまず勝てない。
安心して夜道を帰ってくれ」
「そう……」
彼女はそれだけ言って、出ていった。
「さ、片付けようぜ箒。柳韻さん達が起きる前に終わらせないとな」
「あぁ…そうだな」
[8]
前話
[9]
前
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ