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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第六十六話
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母親はペナルティを負った…と?」

「!?」

驚いているようだが、これくらい誰だって予想できる。

特に、こういうケースの場合は…

「それで?当の母親はどうしてる?」

「知らない」

「予想くらいできるだろう?」

「たぶん、まだ信仰を続けているわ。
懲りもせずにね…」

悲しみと哀しみを滲ませる声色。

「そうか。で、どうだ?清々したか?
離婚は成立し、母親は更に絞り取られる。
アンタとしては万々歳、母親も本望だろう?」

「ちがう!」

彼女は大声で、強い声で、それを否定した。

「じゃぁ何か?辛いか?」

「ええ、そうよ…」

「どうして?もう赤の他人だろう?」


「考えてしまうの…あのとき、わたしが、うけいれていたら…すくなくとも、こうはならなかったって…」

「それが本心?」

彼女は言葉に出さず、コクンと頷いた。

「OK、OK、よく聞かせてもらった。
アンタがそう思うなら、その"思い"はアンタ自身の物だ。
さぁ…今まで目を背けていた物と対面しよう。
目を開けて、受け入れよう」

そうして、彼女はその瞼を開き…

「あ!あぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

大声を上げた。

頭を下げてはいるが、その表情は驚愕をたたえていた。

「さぁ、何が見える?」

「か、蟹が、あのときの、蟹がみえる…!」

よし、ここまでは成功だな。

「蟹?箒、何か見えるか?」

「いや、見えない。見えないが、何か"居る"」

なるほど…

「今目の前に居るのが、アンタが捨てたいと思った重みを預かってくれている存在だ」

「預かってくれている存在…」

「さぁ、言うべき事があるはずだ」

「言うべき…事…」

その時、緊張が解けたのか、彼女は顔を上げてしまった。

「チッ…!ファランクス!」

急いで彼女と蟹の間に右手を向けた。

突如、鐘を叩いたような轟音が鳴り響いた。

だけど、その音は俺達にしか聞こえない。

その音が、サイオンとサイオンとがぶつかった、幻想の音だったからだ。

「一夏?」

「箒、緋宵(あけよい)の"真打"取って。ソコに置いてあるヤツ」

視線と右手を蟹に向けたまま、左手で柱に立て掛けてある聖柄の刀を指差す。

「いいのか?相手は神だろう?」

「話が通じないなら力で捻伏せるしかないだろう?」

箒が刀の鞘を握り、柄をこちらに向けて差し出した。

その柄を握り、刀身を引き抜く。

刀身にサイオンを纏わせ、左手を上段に構える。

"緋宵真打"を振り下ろそうとした刹那。

「待って!
待って、織斑君」

「へぇ?何を?」

「さっきは、驚いただ
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