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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第六十五話
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んなさいね、すぐに離れるわ」

中高生の女子…そしてその後ろには…

「なにかしら?」

いやいや、待て、待つんだ俺。

「あー…えー…その…」

あっれれー?おっかしーぞー?

いや、コナンの真似してる場合じゃねぇな…

目の前にいる中高生の女子、その後ろに居る"何か"…

「一つ聞いてもいいですか」

「………どうしたのかしら?」

「貴方の御名前を教えてください」

すると、後ろからプレッシャーが放たれた。

「おい、一夏…私という者がありながらその眼前で堂々とナンパとはどういうつもりだ?」

あー…たしかにそう取られても仕方がないようなシチュエーションと質問だったな…

首だけを箒に向け、諌める。

「箒、今少し真面目な話だから」

「………………いいだろう」

再び、中高生の女子に向き合う。

「どうして私の名前を知りたいのかしら?」

「貴方に似た顔を新聞でみたからですよ」

「そう。なら私の名前くらいわかってるんじゃないのかしら?」

そうきたか。

「では単刀直入に。貴女、戦場ヶ原ひたぎさんですよね?」

「…………ええ、そうよ」

「はぁー…」

やっぱりかぁ…

「なによその反応。いきなり溜息付かれると傷つくのだけれど」

「ああ、すいません。貴方に対しての溜息ではなくこのシチュエーションにたいしての溜息ですから」

「…………」

さてと…どうした物かねぇ…?

まず、ここで戦場ヶ原ひたぎという存在は物語シリーズの正ヒロインであるという前提で話を進める。

俺がここで取れる選択肢は幾つか有るが、大まかには二つだ。

彼女の後ろに居る"何か"を排除するかしないかだ。

まず排除した場合、物語シリーズの大幅な原作ブレイクが起き、先が全く見えなくなる。

排除しなかった場合、彼女は更なる不幸に見舞われる。

「なによ黙り込んで。もしかして私に見とれてるのかしら?
女みたいな顔して随分ませてるじゃない」

うわ、うぜぇ…

一瞬こんな奴不幸になれとか思ってしまった。

だけど、そんな事をすれば後味悪いしたぶん後悔する。

「戦場ヶ原ひたぎさん」

「なによ?」

「貴女は、今の状態から抜け出したいか?」

「…………何を言っているのかしら?」

「質問を変えよう。貴女は自分の"重み"を取り返したいか?」

「!?」

彼女が、初めて表情を見せた。

「言っておくと、俺には原因が見えているし、どうにかする事もできる」

「…に」

ん?

「貴方に…何がわかるというの!?」

「とりあえずアンタをどうにかする方法はわかるぜ」

「嘘臭いわね」

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