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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第六十四話
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「さて暦さん、今回の一件で得をするのはどなたでしょう?」
「誰って…」
暦さんが考え込むが、答えは出ない。
「そう。誰も得をしない。
自分の点だけではなく周りの点も同時に上げたら意味がない」
「あ、あぁ」
「ただし、それは生徒に限っての事。
担当教員からすれば、テストの点が高いというのは自らの指導力を示す事」
それも直江津高校は進学校だ。
「つまり、今回の件で得をするのは誰か?
と考えた場合、犯人は担任しかあり得ない」
「そうか…!」
暦さんが、その拳を握りしめる。
「暦さん、今回の一件俺に任せて欲しい」
「え?」
「例の担任にはそれ相応の報いを受けて貰おう。
あぁ、安心してほしい。殺しはしない」
「……具体的には?」
具体的…?
そうさなぁ…悪夢を見せて心を殺すとか、町中にばらして社会的に殺すとかかな…
「さっきの話を纏めた文書を直江津高校の教員全員とPTA役員に送りつける」
「僕に手伝える事はあるか?」
「あー…無いね。だって文書送るだけだし、1日で終わるよ」
「そうか…」
「もしかしたら退学取り消しになるかも知れないから」
「ごめん、一夏君」
「いやいや、これくらい何て事無いよ。
じゃ、箒の方もそろそろ終わってるだろうから見てくるよ」
「箒ちゃんは育の所かい?」
「ええ、まぁ」
「本当、迷惑かけてごめん」
「そう何度も謝る事じゃない…
あぁ、そうだ暦さん」
「なんだい?」
「暦さんは暦さんの正義に従って行動したんだ。
それを責める事は誰にもできない。
暦さん、例え世界に絶望しても、どうかその正義を持ち続けてほしい。
あと、貴方は善人すぎる。
大切な誰かを守りたいなら、手段を選んでいてはいけない。
例え、無関係な他人を蹴落としてでも」
それだけ言い残して、俺は暦さんの部屋を出た。
「ははっ…言われるまでもないよ」
ドアを閉める間際、そんな呟きが聞こえた気がした。
直江津高校全教員及びPTA役員に差出人不明の文書が送られた。
その内容は直江津高校一年三組担任鉄条径が行った不正行為の真相だった。
そして文書には、『一年三組阿良々木暦の退学取り消しを要求する、従わない場合地元の新聞社とローカルテレビ局にこの一件をリークする』という内容も記されていた。
それを受け、直江津高校の理事と校長が阿良々木家に謝罪。
阿良々木暦の退学取り消しを言い渡した。
なお鉄条径は懲戒解雇となった。
というのが昨日の話。
今日学校へ行くと月日が満面の笑みで出迎えてくれた。
「一夏君!お兄ちゃんまた学
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