暁 〜小説投稿サイト〜
魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第五十九話
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
刀奈さんと鈴と別れた私は、一人になりたくて祭会場を一人歩いていた。

その時、見知った顔が見えたような気がした。

「姉さん?」

もう一度そちらを見ると、姉さんらしき浴衣の女性が誰かと歩いていた。

そしてその"誰か"とは……

「一夏………だよな?」

見事な振袖を纏った誰か…というか身長から見て恐らくは一夏だろう…

大方姉さんがISを使って無理矢理着せたのだろうが…

ふむ…様になっているな。

まぁ、あの舞装束を着こなせるならばこれも道理か…

一夏と姉さんの二人は、祭会場を堂々と歩き、注目を集めていた。

二人を追ってどんどん神社の外れの方へ向かう。

普通なら一夏はこちらに気付いているだろう。

しかし、今回はそんな事が起こる事は無かった。

皆無だった。

それどころか一夏が多少そわそわしている風に見える。

あぁ…なるほど…魔法を解いたのか…

一夏が、自らを律する為に常時展開している魔法。

感情を抑制し、常に冷静であり、欲望を封じる魔法。

精神干渉系情動抑制魔法アマノハゴロモ。

愛しの姉さんと話すのだ、楽しみたい、ありのままの自分で居たいと思っても不思議ではあるまい。

やがて二人は雑木林の方へ入って行った。

「む…暗くてよく見えんな…」

さて…どうすべきか…?

いや、待て…今の一夏は枷を外した状態だ。

つまり普通の事に動揺する状態である。

で、あるならば…今は好機ではないのか?

今、一夏に私の思いの丈をぶつければ、少しは私を異性として意識してくれるのではないか?

早くもこのような好機が訪れるとは…

いや、しかし姉さんと一夏の邪魔をするのも……

≪箒ちゃん、遠慮は無用よ。一夏君が好きなんでしょ?
だったら、お姉さんに遠慮しちゃダメ。
恋はね、強欲なくらいで丁度いいのよ≫

さっき、別れ際に刀奈さんが言っていた。

「よし…」

先ずは…

「ウカノミタマ、起動…」

ウカノミタマを起動し、ハイパーセンサーを使用する。

「な!?」

二人は、雑木林の中で、濃厚な口付けを交わしていた。

「わ、わ、わ……」

『御主人もいつもあんな風じゃないか』

「い、稲荷!?」

『静かに!一夏様達にバレちゃうよ!』

そ、そう…だな…

それにしても…

「エロいな…」

浴衣と振袖の二人が雑木林の中で情を交わしている光景は、倒錯的で、背徳的で、妖艶な空気を醸し出していた。

その名画のような光景に、私は見惚れていた。

唇を離した二人の間に銀の梯川が掛かる。

一夏は、顔を赤くして、息を荒げていた。

「あぁ…今の一夏を組伏せて
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ