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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第五十七話
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「二人共、少し、話を聞いて欲しい」
そして、私は一夏が魔法使いであること、前世の記憶が有る事を話した。
「信じられない…って訳でもないわね…一夏のあの落ち着きようは…」
「一夏君が魔法使いなのは知っていたけれど…まさか前世の記憶があるなんて…」
「一夏からしたら、私は娘のような物なのかもしれない。
だけど、それでも私は一夏、少しでも私を意識してほしいのだ」
一夏の心は、あの人の物。
だけど、私を見向きもしてくれないのは、堪える…
「ねぇ、箒。アンタさっきから"意識してほしい"って言ってるけど、付き合いたいんじゃないの?」
「それは無理だ。既に一夏の心はあの人の物だからな」
「「え!?」」
私は、ゲスな事を言っているだろう…だが…
「それでも、それでも、少しくらい此方を見てほしい…
私はべつに一夏の心が欲しい訳ではない…だけど…」
気付けば、涙が溢れていた。
「だけ、ど…私は…一夏の…側にいたい…」
ふわり、と二人に抱き締められた。
「箒。アンタが泣く事は無いわ。好きな人の側に居たいって望むのは当たり前なんだから」
「そうよ。貴女は悪ないわ」
二人の優しさが、嬉しい…
「あり…がとう…」
「もう、大丈夫です」
二人に抱き締められて、数分、ようやく、落ち着いた。
「ね、ねぇ、箒」
「どうした鈴?」
「えっと…今の流れで聞くのは酷かもしれないけれど…
一夏の恋人…アンタの恋敵って、誰?」
一夏の思い人。一夏の心を持っている人。
それは…
「私の恋敵の名前は…
篠ノ之束……私の姉だ」
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