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英雄伝説〜西風の絶剣〜
第31話 ボース地方での災難
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は慣れているとはいえそれを説明なんてできないからここは従っておこう。


「わかりました。俺の為にそこまでして頂きありがとうございます、それでは行ってきます」
「くれぐれも無茶はしないでね」


 アイナさんに挨拶をして俺はミルヒ街道に向かった。



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 ミルヒ街道を歩いてヴェルテ橋の関所についた俺はそこの隊長さんにアイナさんからもらった通行許可書を見せた。


「ああ、遊撃士関係の……こんな小さい年でおつかいか?魔獣も出て危ないが……」
「心配して頂きありがとうございます。こうみえても俺は武術の心得がありますので」
「そうか、子供扱いしてすまなかった。今ボースでは盗難事件が相次いでいてね、気を付けていくんだよ」
「わかりました」


 そんなやり取りを終えて俺は関所を通りボース地方に入った。しばらく東ボース街道を歩いているとアイゼンロード方面とボース方面の分かれ道が見えてきた。


「ハーケン門か……」


 アイゼンロード方面に向かえばリベール王国とエレボニア帝国の国境を塞ぐハーケン門がある。そこを超えれば帝国南部にある紡績町パルムに続く街道がある。


「団長達は元気にしてるかな……」


 つい帝国にいる団長達のことが気になったが自分の我儘でここに残ったんだ、なら自分がやるべきことを果たすことにしよう。


 俺はそう考えてボースに向かった。







「ここが商業都市ボースか……賑やかだな」


 ボースの町に入るとそこには沢山の人で賑わっていた。流石はリベール王国が誇る商業都市と言われるだけの事はあるな、帝国のケルディックにも負けない人の数だ。


「取りあえずボース礼拝堂に行って届け物を渡してからこの町の支部に向かうか」


 俺はボース礼拝堂に行きホルス教区長に届け物を渡してから遊撃士協会ボース支部に向かった。


「こんにちは、ロレント支部からの使いですが……」
「おお、お前さんがそうか。待っておったぞ、わしはボース支部を預かっとるルグランというジジイじゃ。気楽にルグラン爺さんとでも呼んでくれ」
「わかりました、ルグランさん。俺はリィンと言います」


 ボース支部を預かっている責任者のルグランさんに挨拶をして俺は今日はどこに泊まればいいか確認した。


「アイナから話はすでに聞いておる、この町のホテルに部屋を取っておいたから今日はそこに泊まると良い」
「すいません、ご迷惑をかけてしまって……」
「なあに、気にしなくてもいいんじゃよ。むしろ今人手不足で手が回らないロレント支部の手伝いまでしているそうじゃないか、アイナも褒めとったぞ」
「え、そ
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