112 松本
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った。他の選手も各々の地区予選よりも評価の上がるような演技をするに違いない。和島もそうだった。なら自分は同じ事を繰り返すだけで本当に評価されるだろうか。藤木は練習を終え、リンクを出た。その時、着替えようと向かった所、一人の男性と再会した。
「久しぶりだな、藤木君」
「片山さん、こんにちは」
「調子はどうだね?」
「あ、はい、いつもと変わりませんが、地区大会の時と同じ技ですから、同じ事を続けても評価が悪くなるんじゃないかと思って不安なんです」
「なに、そんな事はない。君のあのアクセルからのスパイラルの演技は桁違いの凄さだ。無理に新しい事をしようとすると失敗しやすい。ジャンプやスピンの組み立てを変えれば十分OKだ」
「は、はい、ありがとうございます!」
「それでは、明日を楽しみにしているよ」
片山はそう言って去った。
(そうだ、俺のあの技は相当の評価だったっけ。なら、それを失敗しないように気を付けよう!)
藤木は自信が持てた。そして着替え、観客席にいる両親を呼んで旅館へ帰った。
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