112 松本
[2/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
当?よかった!笹山さんには私から伝えておくわ!」
「うん、あ、そうそう、はい、この招待券。君と笹山さんの分を渡すよ」
「ありがとう、そうだ、この事パパとママにも言っておかないと。最初はパパがとママが連れていく予定だったの。でも花輪クンが行くなら費用も安くなるから安心だって言ってたわ」
「そうか。でもお父さんとお母さんは行かなくて残念だったんじゃないのかい?」
「そんな事ないわ。私のワガママだから、花輪クンが送ってくれるなら安心だって」
「そうか、ならよかったね」
「うん!」
そしてリリィは笹山が教室に入ってくるとチケットを渡すのだった。
リリィは花輪の執事のヒデじいが車を出してくれるという事を両親に報告した。二人とも予算が大きくカットされた事で済んだと感じていた。宿泊費については父親が出してくれる事になった。
「リリィ、しっかり藤木君を応援するのよ」
「うん!」
そして藤木が松本へ向かう日が訪れた。この日は土曜で授業が午前のみあるのだが、夕方は演技の順番を決める抽選会があるために早めに現地へ向かわなければならず、授業は公欠とした。藤木とその両親は清水から東海道線に乗車し、富士で身延線の急行に乗り換えた。列車の中で藤木は考える。
(あの時はみどりちゃんと堀さんが応援に来たけど、今度はリリィと笹山さんか・・・。好きな子に応援されると、ボルテージも上がるよな。よし、頑張るぞ!!)
藤木は燃えた。列車が甲府駅に到着すると、松本行きの特急列車に乗り換えた。甲府駅で和島とその両親と思われる人物の姿が見えたがこんな所で地区大会前の時ような前哨戦など何にもならないと思い無視した。
リリィと笹山は学校から帰り、それぞれ昼食を食べた。そして食べ終わり、ヒデじいの車が来るのを待った。ヒデじいは先ず笹山の家に寄り、次にリリィの家へと向かい、各人を乗せた。
「ねえ、笹山さんって藤木君のスケート姿見た事ある?」
リリィが尋ねた。
「うん、あるわよ。スケート教室とかでね。藤木君はスケートの時はいつも以上に活き活きしてたわね」
「やっぱりそうよね。私も前に藤木君がスケートが得意だって聞いた事があるだけだったけど、前に一度スケート場に一緒に行った時、凄かったわ。本当のスケーターみたいだったの」
「え、そうなの?」
笹山は驚いた。以前リリィが藤木と共に飛騨高山へ旅行しに行き、藤木のスケート姿を見ていた事を知らないのだ。
「ああ、そうさ、前に僕が飛騨高山へ旅行した時にリリィクンに藤木クンと偶然会ってね、一緒にskete場に行こうって誘ったのさ。そしたら藤木クンのjumpやspinには僕もアメリカから来ていた僕の友達や従姉妹も凄い驚いていたのさ」
「え、あの時一緒に旅行してたの!?」
笹山は驚いた。まさかリリィが藤木と共に旅
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ