111 応援
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は松本はどこだろうかと思い、図書室に向かい、地図帳を探した。そして松本の場所を探す。そして見つけた。
(ここか。でも遠いな・・・)
「あ、リリィさん。何見てるの?」
笹山が声を掛けてきた。
「あ、実は藤木君の事なんだけど、次の大会が松本って言ってて、どこか調べてたの」
「へえ、松本」
「でも私、あの時は不幸の手紙の事で藤木君を避けていて、そのお詫びに今度は応援に行ってあげたいと思うんだけど、松本は簡単に行ける所じゃないからパパもママも簡単には許してくれないと思って・・・」
「そう、でも聞いてみたらどうかしら?リリィさんは別荘持ってるくらいのお金持ちだったわよね?」
「うん、花輪クンほどじゃないけどね」
「そう、私も丁度藤木君に意地悪したお詫びもあるし、応援に行きたいと思ってたの。私も一緒にお願いしてみるわ」
「笹山さん、ありがとう」
リリィは笹山と共に図書室を出て彼女を自分の家に連れて行った。そして母親にこの事を相談してみた。
「ママ、私、藤木君の氷滑の応援しに行きたいの。場所は松本で遠いのは分かってる。でも不幸の手紙の事もあったし、藤木君のスケートは凄い上手いし、どうしても見過ごせないの・・・」
「私からもお願いします。どうか藤木君のために何かしてあげたいと私もリリィさんも思うんです!」
「分かったわ。パパにも相談してみるわ」
「は、はい」
笹山は帰る事にした。その時、リリィに声を掛けた。
「リリィさん、応援に行けるといいわね。じゃあね」
「うん、さよなら・・・」
ミルウッド家ではリリィが藤木の応援をしたいという話をしていた。リリィの父が考えた。
「シカタないな。行ってもいいけど、大変だよ」
「うん、分かっているわ。あと笹山さんも一緒に連れて行って欲しいの。家のお手伝いも勉強もちゃんとやるわ」
「ふう、全く・・・。ワカッタ、ワカッタ」
リリィは少し安堵した。しかし、松本はここからは行きづらい事は承知している。でも藤木のためになにかしてやりたいという気持ちも捨てきれなかった。
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