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ジオン公国転生記
第43話 銀河漂流バイファム編
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。ユーリさん大丈夫ですか?」
 ユーリ「・・・疲れただけ・・・大丈夫・・・カチュア心配してくれてありがとう」


 俺は艦内に入ると『ブラッディ』から直接、トイレに転移したそして洗面台に吐血した。
 何度も何度もその姿をジミーに見られているとも知らずに。
 ジミーから話を聞いたみんなは急いでトイレに駆けつけると洗面台周囲を真っ赤に染めた中で俺は倒れていたらしい。
 ラル隊の救護班が駆けつけ輸血すれば大丈夫と聞きみんな一安心した。



 クレーク「ラルさん。ユーリ君は何故あんな無茶を」
 ラル「ユーリ様がこの様な事になったのは初めてでは無い。幾度もなられておる」
 クレーク「何故止めないのですか、このままでは命が」
 ラル「止めたさ。ご兄弟が周囲の者達が全ての者が止めたさ。だがユーリ様は止めはせんだろう」
 クレーク「ユーリ君だけで1000隻の司令だと聞きました。それなら何故ご自身自ら戦われるのですか」
 ラル「私達は少し他の者達と違いましてな『転生者』と呼ばれる者なのですがその中に『イレギュラー』と呼ばれる本来は存在しない者がまれにいましてユーリ様もそのお一人なのです」
 クレーク「転生者・イレギュラー? 本来存在しない者とは」
 ラル「『転生者』とは命を失った者が新しい生命を与えられ物語の中にすら入れるのです。我々がそうです。だか『イレギュラー』とはその物語に存在しない者なのです。そして今『転生者』達が分かれて戦争をしているのですが『イレギュラー』の中にユーリ様を含めて相手の魂を無にする存在がいるのです。ユーリ様はとてもお優しい方ですだから『イレギュラー』と他の者を絶対に戦わせません。そしてこの世界にユーリ様と互角の力を持つ者がおりその為無茶をされてでも力を得ようとしています」
 クレーク「しかし全員でかかれば」
 ラル「さっきも言いましたねお優しい方だと。今日のユーリ様の戦いをさてどれだけ被害を出せば止められますか。それより前にユーリ様の心が砕けるでしょうな」
 ユーリ「ラルさん! ジェイナス号のみんなには関係ない話だ」


 俺は起き上がりながら言った。

 ラル「ユーリ様しかし」
 ユーリ「ラルさん。ラル隊には帰還後転属を命じる以上」
 クレーク「ユーリ君。ラルさんは君の手間を思って」
 ユーリ「クレーク博士貴方にも口外をしないでもらいたい」
 クレーク「ユーリ君。君に私に命令する権限は無い」
 ユーリ「権限は無いですが、黙らせることは出来ます」
 クレーク「私を殺すのかね」
 ユーリ「いいえ。クレーク博士は九九を忘れた。クレーク博士九九を言ってもらえます」
 クレーク「馬鹿にするな! 1?1=・・・・何故だ? 1の段すら言えん」
 ユーリ「クレーク博士は九九を思い出した」
 
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