第22話
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の付き合いで足手まとい呼ばわりとか失礼な話でしょ。思い知らせてやろうじゃない。そっちの目が曇ってたんだって。あたしたちも協力するから―――ね、アル?」
「……断る理由はありません。Z組のサポートが現状任務ですし。」
「……本当に前向きというか、どこまでも真っすぐだな、君は。―――そこまでいうからには何かいいアイデアでもあるのかい?この件を解決しようとしている教官達に追いつくための。」
ユウナの真っすぐな正確に苦笑したクルトは今後の方針をユウナに訊ねたが
「え。……えっとまあ、それはその、あるような……ないような?」
今後の方針を全く考えていないユウナは表情を引き攣らせた後視線を逸らして答えを濁し、ユウナの答えにクルトとアルティナは冷や汗をかいて脱力した。
「まさか、何の案もなしにあそこまでの発言を……?逆にちょっと感心しました。」
「う、うるさいわねっ。これから皆で考えればいいでしょ!」
「……はは、そうだな。簡単には行かないだろうが。」
「―――ふふっ、よかった。元気を取り戻されたみたいで。」
アルティナの指摘に頬を赤らめて恥ずかしがっているユウナの様子にクルトが苦笑しながら答えたその時ミュゼがユウナ達に声をかけて近づいてきた。
「……?」
「\組・主計科の……」
「ミュゼだっけ。……えっと、何か用かな?」
「ふふ、ちょっとだけお耳に入れたい事があるんです。―――もしかすると皆さんのお役に立てる情報かもしれなくって。」
「え。」
「それは……」
「……どういう意味だい?」
ミュゼの意外な提案にユウナ達がそれぞれ不思議そうな表情をしたその時
「――クク、なにやら面白ぇ話をしてるみてぇだな?その話、俺にも聞かせろや。」
いつの間にか現れたアッシュがユウナ達に声をかけた。
「ア、アンタは……!」
「アッシュ・カーバイド……どうして君まで……?」
「クスクス……わかりました。では、内緒話と参りましょうか。……実はこの周辺の地図で気になる”場所”を見つけまして―――」
アッシュの申し出にユウナ達が困惑している中意味ありげな笑みを浮かべたミュゼはユウナ達にソファーに座るように促した後それぞれが座ると話し始めた。
ユウナ達がミュゼの話を聞き始めたその頃、アルトリザスに到着したリィン達はそのまま侯爵家の城館に向かい……事情を説明して面会の時間を作ってもらったのだった。
〜アルトリザス・貴族街・ハイアームズ侯爵城館・執務室〜
「―――クレイグ将軍の許可証、確かに拝見させてもらった。昨夜の演習地襲撃、サザ―ラント州を預かる身として何とか解決するつもりだったが……よりに
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