第22話
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てある事を察したトワは目を丸くし、興味ありげな様子でアガットを見つめて呟いたランドロスの話を聞いたランディは若干驚いた様子でアガットを見つめ
「やれやれ、シュバルツァー達以外の教官陣も充実してるみてぇだし、何やら俺の知り合いとも縁があるみたいだな。丁度いい、昨日の状況を詳しく聞かせてくれねぇか?俺はリベール出身の遊撃士―――」
アガットは苦笑した後自己紹介をし、トワたちの昨夜の襲撃について聞き始めた。
〜同時刻・デアフリンガー号・3号車〜
「二人とも、お疲れ!はい、クルト君。こっちはアルね!」
同じ頃午前の演習を終えた特務科の面々は昼食を取ろうとし、ユウナがクルトとアルティナの分も含めて自分達の昼食を机に置いた。
「……ああ、ありがとう。」
「どうも……あの、先程から気になっていたのですが。”アル”というのは、一体……?」
「へ……ああ、そう言えば何となく縮めちゃったっていうか。でも呼びやすいし、いいと思わない?」
「ふう、ユウナさんまでランドルフ教官や誰かみたいなことを……まあ、構いません。お好きに呼んでもらえれば。」
ユウナの自分への呼び方に溜息を吐いてランディやミリアムの顔を思い浮かべたアルティナだったが、過去の経験から一々訂正を求めても時間の無駄だとわかっていた為諦めてユウナの自分への呼び方を受け入れた。
「えへへ、そう?そんじゃアルで決まりね!折角だしクルト君もって、あれ?ちょっ、どこ行くの?……ってまさか。」
席から立ちあがってどこかへと向かおうとするクルトに気づいたユウナは驚きの表情でクルトを見つめ
「心配いらない。ただの稽古さ。………半端者だが、一人で飛び出すほど愚かではないつもりだ。」
ユウナの推測ではない事をクルトは淡々とした様子で答えた。
「クルト君……その、あの人にあんな風に言われたからって―――」
「別に落ち込んじゃいないさ。……とっくにわかっているんだ。あの人が、僕らを危険から遠ざけるためあんな態度をとったことくらい。僕らには―――いや、僕には荷が勝ちすぎる。……彼の判断は何も間違っていないさ。」
「………クルト君………」
「…………………」
リィンの判断が間違っていない事を複雑そうな表情で肯定しているクルトの様子をユウナは心配そうな表情で見つめ、アルティナは複雑そうな表情で黙り込んでいた。
「ハハ……情けなくはあるけどね。だが、この情けなさもある意味、僕自身の不甲斐なさから来たものだ。今は噛み締めて―――あるかわからないけど、”次”に活かすしかないな。」
「………………はあ、まったく。男の子って不器用よね。」
「え………」
決意の表情で答えたクルトだったが呆れた表
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