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Knight's & Magic & Carrier 4
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「いや〜、スレイプニールに使っていた魔力転換炉が丸々余ったおかげで好き勝手出来てしまいましてね。中隊長達は専用機以外に実験機も割り振られてなお実験機が余ってるのが現状です。オレなんて実験機を3機も割り振られてますから」

まだ4基も魔力転換炉が余っている。うち2基はオレの実験機のテストが終了次第使用することが決定しているので2基余っているのが正確だろう。

『若旦那、及び商隊長は至急艦橋まで上がって下さい。先行していた丁稚からの報告です!!』

「若旦那!!」

「おう、急ぐぞ!!」

「ダーヴィド、緊急展開部隊の準備とグルンガストを2頭引きの荷車に乗せておけ!!」

エムリス殿下と共に連絡通路を通って艦橋へと向かう。艦橋には既にエルも到着していた。

「状況!!」

「目標が敵に補足されたそうです。今からならなんとか間に合うはずです」

「すぐに向かうぞ!!」

エムリス殿下が艦橋から飛び出していくので、指示を飛ばす。本来ならエムリス殿下が出さなければならないのだけどな。

「総員戦闘配備!!ムスペル、及びヴィンゴールヴは最大戦速で現場に急行する!!また、緊急展開部隊とイカルガ、グルンガストとそれを引くツェンドリンブルを2機先行させる!!ゴードン、艦の方は任せるぞ!!」

「任されました」

揺れに対する適性が低すぎたために騎操士になれなかったゴードンに艦を預け、連絡通路を通って再びヴィンゴールヴの格納庫に向かう。ムスペルとヴィンゴールヴは分かりやすく言えば、マクロス7とシティ7のような関係の2隻運用が前提の艦だ。元のモチーフと異なるのは、シティ7であるヴィンゴールヴのサイズと、ヴィンゴールヴの中の殆どが格納庫兼工房と言うところだろう。

「準備が出来た奴から出せ!!それからツールボックスに試作ライフルを持たせるから持って来い!!」

操縦席に飛び込みながら指示を出して試作の火薬式ライフルを持ってこさせて右手に保持する。準備ができた所でツールボックスがメンテベッドごとエレベーターでカタパルトまで持ち上げられる。その途中でダーヴィドから通信が入る。

『トール、イーサックの奴がぶるって落ちやがった』

「回収してやれ。ソーラはどうだ」

『思い切りがよくねぇ。目前で着地することになるだろうな』

「要練習だな。オレがなんとかする。ソーラには落ち着いて、機体を壊さないように伝えろ。ツールボックス、出るぞ!!」

カタパルトに押し出されて、緊急展開滑走翼のマギスラスタジェットを全開にして空を駆ける。途中でソーラのカルディトーレを追い抜き、馬車を取り囲んでいる3機の背面武装(・・・・)がある幻晶騎士を照準に捉えて発砲する。

幻晶騎士の標準装備であるカルバリンを超える速度で撃ち
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