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Knight's & Magic & Carrier 4
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経緯ですか」

「アレも続編で大分暴れたぞ。それより、そろそろ国王機を新造しないとまずい気がするんだが」

「今の所は依頼が来てませんからね。アンブロシウス元陛下に色々実験中と言ってある所為でしょう。技術が固まってから国王機を新造する形になると思います」

「まあ、そうなるか。実戦で使えない欠陥機だと困るものな。それにしても楽曲術式を使っても空中機動は厳しいな」

「それでも多少はましになりましたけどね」

「何時になったら完全な空中機動が出来るんだかな。斑鳩みたいな強引な機動も悪くはないんだが」

「ああ、報告が遅れましたが実体弾ライフル開発の目処が立ちました。これで継戦能力と補給の効率化が可能になります」

「でかした。とは言えコストと火薬式ライフルの扱いに慣れさせるのがな」

「試作品はツールボックスで扱うことになると思います。その為に右腕をいじってますからね」

「了解だ。そっちは任せるよ」








「若旦那、グルンガストの調子はどうですか」

商会という設定でその若旦那役であるエムリス殿下に確認を取る。

「うむ、やはり開発元で調整を行うのが一番だな。反応が全然違う」

持ち込まれたグルンガストだが、最適化もされずに生産時と同じ状態のまま、シートの位置などの調整しか行われていなかった。それらを最適化し、完全な専用機として仕上げる。

「そいつは良かった。若旦那に合わせて細かい調整を入れてありますんで。それから、新造した剣の方はどうでした?」

「斬艦刀だったか?アレはデカ過ぎて使いにくかったが、この獅子王刀は良いな。オレ用の分も作ってくれ」

やはり常人には斬艦刀は扱いにくい物だったか。

「最初からありますよ、本来はこっちでの訓練が先なんです。生身で扱えるようになってから幻晶騎士で再現する。そういう武器なんですよ」

人間大の獅子王刀を取り出して若旦那に手渡して、その重さに取り落とす。

「なんだあの重さは!?」

「幻晶騎士に合わせるとあの重さです。それを使って示現流という流派の剣を扱えて初めて真の威力を発揮できるんですよ」

「ジゲン?聞いたことのない流派だな」

「他国の近衛兵の実力を持った一般兵がごろごろいる戦闘民族が扱う剣ですよ。二の太刀いらず、一撃で相手を葬りさるのを主眼においた剣です。多少の手ほどきしか出来ませんが、それでもよろしければご教授させていただきます」

「頼むと言いたい所だが、後回しで良い。機体の方はこれで万全なのか?」

「いえ、実験機や製造中の機体が他にもありますので、万全ではありません。無論、定員割れは起こしておりませんが」

「普通は定員以上の幻晶騎士が配備されている方がおかしいんだよ」


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