暁 〜小説投稿サイト〜
fate/EX=zero
幻想少女の月捜索
狂乱正月-悪夢のヴァレンタイン-
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マスターも性能が高い状態のステータスが3倍になられると勝ち目はないでしょうね、さらに言えばガウェインには聖剣があるわけだし」

バーサーカーの槍術自体は別に優れているわけではなくそのステータスの暴力で相手を粉砕しているだけだからなぁ
ステータスで劣っているときにどうにかできる手段が必要だとヘラクレスに一度バーサーカーが負けたときに痛感した

いくら決着術式で復活させれてもこのままではだめだろう

「私の鎧を赤く塗れば敏捷のステータスが3倍に!」

「ならないから!」

「力負けなんてありえないと思っていたのですけどね……こうなれば自分を怪物だと思い込むことで怪力スキルをなんとか習得して……ですがそれは私のアイデンティティに関わる重大な問題が」

「別にバーサーカーがステータス以外何のとりえもないポンコツ騎士とか思ってないから思いとどまりなさい!」

ただでさえ獣のようなこいつが怪物の属性を持ち合わせたら手におえない
そもそもレオが必ず勝ち進むとも限らないのだ……勝つだろうけど

その時ふと窓に目を向けると外の様子が変化していくのが見えた

「そろそろ時間切れみたいね、一体この夢は何だったのか、私はどの時間にいて今何をしているのかはわからないけど……バーサーカー」

「はい!」

「明けましておめでとう、今年も私の騎士としてお願いするわよ?あと……普通逆だと思うけどホワイトデーにまた夢を見ることがあればその時に何かお返しを考えとく」

「…………明けましておめでとうございます、そしてハッピーバレンタインです!」

最後にそう言ったバーサーカーの顔には狂気が無く一瞬誰かわからなくなるほど美しかった
きっと目を覚ますと忘れてしまうのだろうけれどそれまではそんな私の騎士の姿を見て居たいと思った
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