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俺の見る悪夢
俺の見る悪夢
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するも、メンテする人が死亡したのかつながらない。

 俺は、自分が死んでしまうのではないかと、恐れおののいていたが、できるだけ「死」を顕在意識に上らせまいと努力していた。つまり、恐怖から眼を逸らそうとしたのだ。
 今気づいたが、朝なのにもかかわらず、辺りはまるで夕方のように薄暗い。上空を見上げると、太陽は夕焼け時のオレンジ色をしている。塊となって、様々な鳥が西に向かって飛んでいるので、まるで雲のように奇妙な太陽を隠すので、時々薄暗くなった。死者の存在を隠すように!
「こんな現実なんてあり得ない、きっと悪夢の中の出来事に違いない」。
 そう思って、あちこち力を込めてつねったが、飛び上がるほど痛い。やはり、これは現実なのだろうか? いや、俺が見ている夢であろうか? あるいは、誰かが見ている悪夢の中かも知れない。何らかの理由で、元いた俺にとっての現実世界から、異世界に紛れ込んだのだろうか?
 悲しいかな、俺には判断できない。
 いずれにしても、こんな恐ろしい世界に一瞬たりともいたくない。
 あんな酷い姿で死にたくない。死ぬのは絶対いやだー!
 神様でも、悪魔でも、誰でも良いから、俺を助けてくれ――

 ―完― 
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