第三部 ZODIAC CRUSADERS
CHAPTER#53
FAREWELL CAUSATION]V〜Titanic Catastrophe〜
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先攻防御、その間隙を縫って暗黒大樹の深奥に飛び込もうとする
二つの色彩が突如『壁』に阻まれる。
「「――ッッ!!」」
ヴァグン! という痛みもそこそこに、戦術というよりは嘲りを含み
真王の盤石が衝撃に垣間見える。
「な、何!? この先にミエナイ壁みたいのが在って進めない!」
「恐らく “気流” です! 樹木の孔から噴き出した超高密度の空気をジェット気流のように集めて、この場を塞いでいるんです!」
「また気流!? 壊せない相手はもううんざりよ!」
受けた衝撃でそこまで分析出来る花京院は流石と云えよう、
だが『遠隔操作』と『殺傷特化』 、能力の「相性」は最悪。
ザギュウッッ!!
弾かれた二人の間隙を縫って、白銀の刃が空を切り裂いた。
「我が『白 銀 の 戦 車』の剣は!
空気を切り裂き真空を生み出すッ!
騎士の往く道を気流如きで阻もうとするとは笑止!!」
既に周知の事実、だが初対面の美女の為に敢えてポルナレフは
堂々と己が『能力』を明かす、ソレがスタンドのパワーを増強させる、
属性の相性とはいえ真王の障壁すら打ち破るほどに。
(やっぱり、ヤる――!)
(お見事、!? 、誰にでありますか?)
(程程)
ソコに殺到する、後の展開を知悉していたかのような漆黒の刃の雨。
ソレを本体ごと空間に大きく円陣を組んだ騎士の群れが瞬く間に弾き返す。
「さっきの“血” の効力がまだ残ってる!
第二陣はオレに任せろ!
早く『本体』を!」
こちらの狙いを曝け出す結果になったが向こうもそんな事は
先刻承知だろう。
その無敵のK躯の裡にティリエルを取り込んでしまえばよさそうなものの、
それではツマラナイとでも言うように覆いもない無防備の台座の上に放置、
触れられるならヤってみろと言うように周囲を蔓がザワザワと取り巻く。
「弱点」を剥き出しにしている以上どう考えても『罠』
相手が真王ならどれほどの絶望が待っているか計り知れない。
しかしそのコトを知悉していても敢えて飛び込む!
小賢しく一手一手慎重に詰めていかなければならない等と愚考しても、
雑魚なら兎も角この相手には通用しない。
100%万全な状態などいつまでも待っても来ない、
そう考える愚か者は死ぬまで一切行動出来ない。
可能性とは待つモノではなく、“自ら引き上げる”モノだから。
「“桜 蓮 漆 拾 陸 式 麗 滅 焔 儀”
『四 精 霊 の 幻 想 曲・土 巫 女』 」
その可能性を引き上げる喚声が傍らから、
硬質化した桜火に染
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