第三部 ZODIAC CRUSADERS
CHAPTER#53
FAREWELL CAUSATION]V〜Titanic Catastrophe〜
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バカなの? それとも物凄くバカなの?」
「ノリアキ、スタンド能力の取得法教えてくれる?
コイツと居るといつか死ぬわマジで」
「玉砕は御随意に、でも巻き込まないで欲しいのであります」
「同類戦車」
讒謗と共に表皮がボロボロになった神器グリモアが石作りの床に転がった。
「アンタ、オレと同じ匂いがするな」
「噛み千切るぞ小僧……」
なんとなくチーム内では同じポジションにつきそうな二人(?)が
初見を交わした後、全員は天空を貫く暗黒大樹を見上げる。
『伽、螺、裸、羅、乱、爛、蘭!!!!!!!!!!!
快、楽、洛、絡、烙、樂!!!!!!!!!!
許隷、何処へ紛れた?
怯え昧ぞ!
憂い者共! 今一度妾を疵つけてみせよ!
まだ足りぬ! 充たされぬ! もそっと! もそっと来やれ!』
何という光景だろうか。
数千年、或いは数万年振りに傷ついた真王の?躰に対して
怒り狂う処か歓んでいる。
死を司る偶像、冥界を支配する王ですら
人間如きに傷つけられる事など
永劫の地獄に敲き堕としても尚足りぬ「屈辱」で在るというのに。
「なんて、異容に成ってンのよ。
ブチ切れて怒り狂う方がまだ解り易いわ」
大樹の至る処が捻じれ、数千本の枝が屈曲し、数十万の葉が牙を剥き出しにして
ゲラゲラと笑っている。
足元の根がコンクリートを抉りながら地を鳴らし、
飛び散る樹液が新緑を芽生えさえ
寂滅の光砲が無作為に天空へと射出される。
ソンナモノを乱発してよく封絶が解けないと想われるが、
ティリエルの存在とリンクしているため
今現在ファフニールの封絶にも成っているのだろう。
「主上、倒錯偏好。至玉瑕疵」
「アンタ喋れるんだから普通に喋りなさいよ。
誰に気ィ使ってンのよ?」
先刻の熾烈な大攻防を遠間からみていた美女がそう呟いた。
「兎に角、アレが遊んでる内に『本体』を討って御還り願うしかないわね。
元々不確定で召喚されたンでしょう?」
「でも、遠方い、わ。今まで来た道のりの、何よりも」
真王の懐、その胸中に抱かれる少女がズーム・アップされる。
ソレが粟粒ほどの小さな姿に視えたのは、距離の所為だけではあるまい。
「さながら、“メデューズ号の筏” ってワケ?
悪かったわね。千載の好機討ちもらして」
「違う、私の方にチャンスが在った。
それを迂闊にも気づかなかっただけ」
香港で極限の鎬を削った
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