109 目標(せかいいち)
[2/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
礼でスケート大会の事で校長から表彰状を受け取った。皆からパチパチと拍手が送られた。藤木はその後、丸尾に会うと彼に不幸の手紙を渡した。
(本当に解決するのかな?)
藤木は不安だった。
放課後、リリィは帰ると母親からチョコレートケーキの入った箱を持たされ、藤木の家へ行く事になった。途中で笹山と合流した。
「笹山さん」
「リリィさん。どうしたの?」
「私、藤木君に謝りに行く所よ。ママがこのケーキを渡しなさいって」
「そうなの?私も丁度同じ事考えていたわ。お母さんが造ってくれたクッキーとドーナツをあげるつもりなの」
笹山は紙袋を持っていた。この中にそのクッキーとドーナツが入っているのだろう。
「それじゃあ、一緒に行こうか」
「うん!」
二人は藤木の家に向かった。藤木の家に到着し、インターホンを鳴らした。藤木が現れた。
「リリィ、笹山さん・・・。どうしたんだい?」
「私達不幸の手紙の事で藤木君に謝りに来たの」
笹山が返答した。
「これ、私のお母さんが作ったクッキーとドーナツ、藤木君にあげるわ。本当にごめんね」
「私はママのお気に入りのブランドの?古聿ケーキをあげるわ。藤木君、意地悪して本当にごめんなさい・・・」
リリィは泣いてしまった。
「二人とも、ありがとう・・・。でも僕も悪かったんだから、そうだ、君達に見せたいものがあるんだ。中に入ってくれよ」
「見せたいもの?」
二人は藤木に連れられて中に入った。そして居間で茶を入れてもらい、少し待たされた。そして藤木は昨日長山とケン太に見せたスケート大会で金賞を獲った証である楯を持ってきたのだった。
「これが、一昨日大会で優勝した時に貰った楯だよ」
「うわあ、凄い!」
「うん、あの時は皆を見返すために参加したけど、今は新しい目標を決めたんだ」
「新しい目標?」
「うん、僕はスケートしか取り柄がないけど、それを活かして、世界の頂点を目指すんだ!まずは今度松本で行われる中部大会に参加するつもりだよ」
「世界の頂点・・・、うん、頑張ってね!」
リリィは応援したくなった。
「あとそれから、もう一つ決めた事があるんだ」
「え?」
「僕は卑怯を治したい。いつも怖くて言いたい事を口に出来なかったけど、もうこれからはちゃんと隠さずに打ち明けるよ!」
「藤木君・・・、うん、わかったわ。いつでも困った事があったら相談してね!」
笹山が答えた。藤木は二人と仲直りを果たす事ができて感動するのだった。
丸尾は放課後、本郷、横須、鹿沼、橿田を呼び集めた。
「皆さん、ウチのクラスの藤木君が不幸の手紙を残していました!」
「そうか、なら字を照合すれば誰だか分かるね!」
横須は解決を願った。
「そうだね、明日から、各クラス順番に名前をを書か
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ