最終話『これからも続く艦娘達との日常』
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を歩いて講堂まで向かっている途中、瑞鶴と遭遇する。
その瑞鶴の姿はいつものツインテールではなく翔鶴みたいに下ろしていてまるで戦国武将みたいないで立ちであり、その、とてもカッコいいと素直に感じてしまった。
だけど、
「あ! 提督さん、見てみて! この日のために新調した服装なんだ! これでもう怖いものなんてないんだから!」
「そうか。いつも通りの瑞鶴で安心したよ」
「え? それってどういう意味?」
「深い意味はないから安心してくれ。それじゃみんなも待っているだろうから早く講堂へと向かおうか」
「うん!」
武蔵と清霜、瑞鶴とともに講堂へと到着した。
そこにはすでにほとんどの艦娘達が集まっていた。
「提督、おっそーい!」
「悪い悪い」
島風に抱きつかれながらも壇上へと私は上がった。
そして、
「さて……みんな。いよいよ決戦が始まった。深海棲艦もこぞって攻めてくるだろう。だけど私達もただ胡坐をかいていたわけじゃない。この日のために駆逐艦のみんなも練度は上げてきたし、他の艦種のみんなも練度の向上を図ってきた。資材も豊富に蓄えてきた。準備という準備はしてきた。だから後は勝ちに行く。それだけだ」
私がそう話すとみんなも気合が入ったのか真剣な表情になる。
「思えばこうしてみんなと普通に話し合えるというのもいいものだと思う。この世界に来るまではただのゲームのキャラクターだと思っていたみんなとこうして触れ合えるのは私はとても嬉しく思う。
だから、このささやかながらも楽しい日常を壊さんとする深海棲艦を駆逐するために、みんな、私に力を貸してくれ! そして必ずまた暁の水平線に勝利を刻もう!」
私がそう言いきった瞬間に湧き上がる艦娘達の歓声。
これもとてもいいものだと思いながらも、この世界に招いてくれたあの少年には感謝をしながらも、
「それじゃ各自、準備を終え次第、抜錨の準備に取り掛かってくれ!」
「「「了解!!」」」
私達はそれで今度のこの作戦も勝ちに行くことを決意した瞬間だった。
そして慌ただしくなる中で、榛名とシンちゃんと一緒になって、
「それじゃシンちゃんもみんなを信じてお留守番していような?」
「うん。きっとみんな勝てるよね?」
「大丈夫ですよ。提督も私達もこの日のために頑張ってきたんですから」
「そうだよね! わかった! 私、信じて待ってるね!」
榛名とシンちゃんとで笑いあう。
私の最大の幸福は榛名とシンちゃんと会えたことかもしれないな。
これだけでこの世界に来れただけでも幸運だと思う。
……そしてこれからも深海棲艦との戦いは続いていくだろう。
あの少年が言ったようにいつか終わりの時が来るかもしれない。
だけど、それでも私達は決してあきらめずに足掻
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