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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第三十六話
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右手の刀で斬り伏せる。
剣道ではなく、剣術。
剣を操る術、人を殺める術…
俺は強く為りたかった。
いざ、魔法が使えない状況になっても切り抜けられるように…
だから俺は柳韻さんに剣術を習った。
そしてせっかくなので雪子さんに武舞を習った…のだが…
「まさかお前があんなにも化けるとはなぁ…」
白騎士事件以前、俺は雪子さんに言われて試験の名目で巫女神楽を舞った…フル装備で…
刀と扇は勿論、装束を着て化粧をして髪を結ってだ。
『試験』は無論、合格だった…
しかしそれ以来篠ノ之神社の祭りが近くなると雪子さんに躍らないのかと聞かれるのだ。
もう6月だ、そろそろ何か言われる時期だ…
「まぁ、雪子さんも何も言わないし…まだ気にする事じゃないよ。
それより目下の心配事は…」
ジーっと姉さんを見る。
「な、なんだ?」
「いやー…あの白騎士様が生活力皆無とはねぇ…」
「べ、別に関係ないだろう」
プイッとそっぽを向く姉さん。
もう二十歳だというのにこういう仕草の一つ一つが可愛かったりするのだ。
「な、なんだ一夏?」
「いやー?べつにー…」
そう言って食器を下げる。
さて…次は…
「姉さん、デザート食べる?」
「ん?ああ、貰おう」
はいはい…
冷蔵庫から材料を取り出しテーブルに並べる。
「今から作るよ」
先ず卵を数個割って中身を浮遊させる。
卵をときつつ牛乳を多めに入れ更にホットケーキミックスを入れて混ぜていく。
「一夏、何を作るんだ?そんな緩い生地ではホットケーキは作れんぞ?」
「まぁ、見てなって」
次に生クリームを出しこちらも浮かべる。
空気を含ませつつかき混ぜホイップクリームにする。
あぁ、結構疲れるなコレ。
今空中にあるのは滅茶苦茶緩いホットケーキの生地とホイップクリーム。
そして生地を数十に分割する。
そして分割した生地を全て同じ大きさの円にし…焼き上げる。
焼き上がった生地を冷却。
更にホイップクリームも同じ数に分割し少し小さめの円にする。
それらを交互に重ね合わせ…
大皿に乗せる。
この間約三分…普通なら生地を焼くのに十倍以上掛かる。
「はい…ミルクレープ完成…はぁ…疲れた…」
今までは魔法の『威力』ばかりを高めていたが…
今回は繊細な調整が求められた。
ナポリタンはパスタと具材が生煮えだったり焦げたりしないよう、ゆっくりと温度を上げないといけなかった。
ミルクレープは生地を焦がさないよう、最低限の熱のみを発生させなければいけなかった。
うん、疲れたけどいい練習になったな…
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