第21話
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とは言え”姫騎士”は過剰評価だと思っていますが……」
「うふふ、まあレンにとってはそこそこ可愛さもあるからまあまあな二つ名だけどね。」
「確かに”殲滅天使”と比べたら可愛げはあるだろうね。」
兵士達からある程度距離を取った場所で立ち止まったリィンは溜息を吐き、エリオットとセレーネは苦笑し、フォルデとステラはそれぞれ疲れた表情で溜息を吐き、小悪魔な笑みを浮かべて呟いたレンにフィーはジト目で指摘した。
「リィン達―――特務部隊の武勇伝はいまだに流れているみたいだからな。すまない、裏口から案内するべきだったか?」
「いや、気にしないでくれ。それにしても、アランが正規軍入りしていたとは……しかも第四機甲師団に配属されていたなんて。」
「正規軍最強の師団……訓練もかなり厳しいのではないか?」
「はは、まあね。毎日シゴかれてクタクタだよ。でも、正規軍入りを決めた事を後悔はしてないつもりさ。……”あいつ”のいるこのエレボニアをこの手で守りたいからな。」
ラウラの問いかけに対して苦笑しながら答えたアランはある人物の顔を思い浮かべて決意の表情をした。
「フフ、男子の誉れ、か。」
「うふふ、そう言えばアランお兄さんはブリジットお姉さんと卒業後に婚約したんだったわよね?」
「ええっ、そうなの!?」
「ほ〜?そう言えばブリジットって確かステラと同じ貴族のお嬢様だったな……幾ら幼馴染の関係とはいえ、エレボニアの貴族に結婚を認めてもらえるなんてやるじゃねぇか。」
「ふふ、おめでとうございます。」
「俺からも祝福の言葉を贈らせてくれ……―――ブリジットとの婚約、おめでとう。」
「ゴチソーサマ。」
「というかレン教官はどうしてそんな情報まで知っているのでしょうか……?」
アランの言葉にラウラが静かな笑みを浮かべている中レンが口にした情報を知ったエリオットやフォルデ、ステラやリィンが様々な反応を見せている中フィーはジト目でアランを見つめ、セレーネは表情を引き攣らせてレンに視線を向けた。
「ハハ……ちょっとクサかったか。」
「――来たか。」
リィン達の反応にアランが恥ずかしがっていたその時金髪の将校がリィン達に近づいてきた。
「お疲れ様です!」
「ようこそ、”特務部隊”。エリオット坊ちゃん。アルゼイドにクラウゼル、それにレン皇女殿下も。」
「貴方は……ナイトハルト少―――いえ、中佐……!」
「ふふっ、お久しぶりですわ。」
「うふふ、実際に会うのは1年前のZ組の最後の”自由行動日”以来ね。」
「ども。」
「ハハ、相変わらず俺の知り合いと良い勝負をする堅物だね〜。」
「あはは……坊ちゃんはやめてくださいよ。」
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