第21話
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ふ、領主の娘として私もそなた達を見習わなくてはな。」
レンの指摘にステラは微笑みながら、フォルデはいつもの調子で答え、フォルデの答えに脱力して疲れた表情で指摘したリィンを宥めるかのようにセレーネはフォローの言葉を口にし、ラウラは苦笑していた。
「リィン達が成長している事で気になったけど……そういうレンは成長しているの?身体的成長とは違う意味で。ぶっちゃけ、前会った時と全然変わっていないように見えるんだけど。」
「ちょっと、フィー……幾ら何でもその言葉はレン皇女殿下に失礼だよ……」
ジト目でレンを見つめて問いかけたフィーの問いかけを聞いたエリオットは不安そうな表情で指摘し
「うふふ、むしろレンが特務部隊や旧Z組のメンバーの中で一番成長しているのよ?何せクロスベル動乱では今ではクロスベル帝国を動かす重要人物として働いている”六銃士”やヴァイスお兄さんの為にわざわざ異世界からやって来たヴァイスお兄さんの”仲間”の人達の”知識”も吸収したしね♪」
「そ、それってもしかして……」
「かの”D∴G教団”に誘拐され、投与された”グノーシス”なる薬物によって覚醒させられたレン皇女殿下の能力の一つである”相手の記憶を読み取る”事ですか……」
「というかそれってどう考えても反則技じゃん。人が時間をかけて、手に入れた知識を横からかすめ取っているようなものだし。」
レンの説明を聞いてある事を察したエリオットは表情を引き攣らせ、ラウラは困った表情で呟き、フィーはジト目で指摘した。
「うふふ………―――そう言えば、まさかかの”西風の妖精”が真逆の存在である遊撃士に就職するなんて正直ちょっと意外だったわね。」
「はは……エレボニアでは厳しい立場にあるがやっぱりサラさんの影響か?」
「ま、ね。それに、わたしの”目的”に一番近い道だと思ったから。」
「大陸最強の猟兵団の一つ、”西風の旅団”……か。」
「……あれから何か手掛かりは掴めたの?」
レンとリィンの指摘に対して答えたフィーの話を聞いてフィーの目的を察していたラウラは静かな表情で呟き、エリオットはフィーに訊ねた。
「……残念ながら。でも必ず尻尾は掴むつもり。ゼノやレオに近づくためにも。」
「………フィーならきっとできるさ。」
「前にトヴァル殿から聞いたが最年少で正遊撃士の資格を取ったとか。何でも、リベールで活躍する”ブレイサーロード”―――いや、エステル殿を含めた若手遊撃士達以来の快挙だそうだな?」
「……みたいだね。でも、頑張ったっていうならエリオットもそうだと思う。演奏だけじゃなく魔導杖のほうも腕を上げているみたいだし。」
「あはは……巡業旅行の合間に何とかそちらも鍛えてるからね。」
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