第21話
[3/12]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ツ”って……」
「ふふ、機会があれば会ってみたいな、そのエステル殿という人物に。」
一方エリオットは冷や汗をかいてリィンに視線を向け、ラウラは苦笑していた。
「ま、エステル達もラウラ達にも興味はあるようだし、機会があればいつか会えると思うよ……それにしてもあれから1年ちょっとか。」
「うん……皆、見違えるほど逞しくなったものだ。」
「あはは、ラウラがそれを言う?」
「そうだな……アルゼイド流の”奥義”も完全に受け継いだみたいだし。」
ラウラへの指摘に対するエリオットの言葉に頷いたリィンは昨夜の結社による襲撃の際に放ったラウラの奥義を思い返した。
「フフ、まだ完全に使いこなせているわけではないが。あれを完成させるためには更なる精進が必要となろう。―――かの”鉄機隊”に後れを取らぬためにも。」
「……昨夜の”神速”が所属してる部隊でしたね。」
「250年前の獅子戦役で槍の聖女リアンヌが率いていた”鉄騎隊”と似ているんだっけ……?」
ラウラの話を聞いたステラは静かな表情で呟き、エリオットはラウラに確認した。
「うむ、父上にも出立の間際、かの隊には注意せよと言付けられた。何か他にも事情がありそうな雰囲気ではあったが……今は成すべき事を成すのみだろう。」
「ふふ、ラウラらしいね。」
「それにしても”鉄機隊”だったか?肝心の”主”はメンフィルに寝返ったって言うのに、何で未だに結社に残っているのか連中の考えが未だにわかんねぇぜ。」
「まあ、1年半前の件で”神速”の件も含めて”鉄機隊”はメンフィルに散々な目に遭わされたから、幾ら敬愛する主がメンフィルに寝返っても過去の経緯で自分達もメンフィルに寝返る気持ちが湧いてこないんじゃないかしら?」
ラウラの説明にフィーが苦笑している中疲れた表情で呟いたフォルデの疑問に答えたレンの答えにリィン達は冷や汗をかいて表情を引き攣らせ
「1年半前の内戦や”七日戦役”の件で鉄機隊の筆頭であるデュバリィさんを散々嵌めたり、弄んだ張本人であるレン教官がそれを言いますか……?」
セレーネは疲れた表情で指摘した。
「うふふ、成長していると言えば、リィンお兄さん達もそうよね♪たった1年半でみんな、領主やその補佐をする秘書として随分と力をつけてきたもの♪」
「フフ、恐縮です。これもレン皇女殿下達による教育の賜物です。」
「ま、今の内に苦労をしておけば、リィンの親父さんみたいにさっさと気楽な領主生活を送れるようになりますしね。」
「だから、何でそんな事に限って父さんを見本をするんですか……」
「ま、まあまあ……お養父様も領主としては素晴らしい方である事には間違いはないのですから……」
「ふ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ