暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
第21話
[11/12]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
道理でレーヴェも気づいたわけだ。けど何でエレボニアは今でもあの村の存在を隠そうとするの?1年半前のメンフィルとの”和解条約”で”ハーメルの惨劇”も公表したから、今更隠す必要なんてないんじゃないの?」

リィンの答えを聞いたセレーネは昨日の夕方見つけた巨大な(ゲート)があった場所を思い出し、エリオットは驚き、ラウラは重々しい様子を纏って呟き、フィーは静かな表情で呟いてクレイグ将軍とナイトハルト中佐に問いかけた。



「………それは………」

「……なるほど。レン皇女殿下達が結社に関係する情報と何らかに対する儂の”許可”を求めて来たという知らせを聞いてまさかとは思いましたが、やはり”ハーメル村”に立ち入る許可を貰う為だったのですか………そして特別にハーメル村立ち入りの自由が許可されているレオンハルト准将をこのサザ―ラントに呼ばずにエリオット達を同行させてわざわざ許可を求めに来た理由の一つは”ハーメル村”を未だに国家機密の場所に指定しているエレボニア帝国の”現状や理由”を教える為と言った所ですか……」

「ハ、”ハーメル村を未だに国家機密の場所に指定している”って………」

「それってどういう意味?」

ナイトハルト中佐が答えを濁している中静かな表情でリィン達が来た理由を口にした後レンの意図を口にしたクレイグ将軍の推測を聞いたエリオットは目を丸くし、フィーは不思議そうな表情で首を傾げた。

「うふふ、その件については後で教えてあげるわ。――――という訳でハーメル村立ち入りの許可証を用意してもらえるかしら?パパとシルヴァンお兄様が発行したリィンお兄さんに対する”要請(オーダー)”を妨げるような行為を行ってはいけない事は帝国政府からも知らされているでしょう?」

「……了解しました。ナイトハルト。書筒の用意を。」

「は。」

レンの問いかけに重々しい様子を纏って頷いたクレイグ将軍はナイトハルト中佐に指示をし、指示をされたナイトハルト中佐は書筒の用意を始めた。

「……感謝します、将軍。」

「礼には及ばぬ。―――むしろしがらみに縛られた己の不甲斐なさを痛感している所だ。……やはりヴァンダイク元帥や”彼”と比べればまだまだだな。」

「え………」

「閣下、こちらを。」

「うむ、すまぬな。」

感謝を述べた事に対して静かな表情で答えたクレイグ将軍の言葉にリィンが呆けたその時書筒の用意を終えたナイトハルト中佐が書筒をクレイグ将軍に渡した。



「――――先程レン皇女殿下も仰ったようにハーメル村に立ち入るにはサザ―ラント州における2名の最高責任者の許可を必要とする。」

「”サザ―ラント州における2名の最高責任者の許可”という事はもう一名許可を貰う人物がいるのですか……」


[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ