第21話
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リグバルド要塞に向かいながらリィン達は時折襲い掛かってくる魔獣達を撃破し続けた。
〜北アルトリザス街道〜
「よし……!」
「ふむ、この先は魔獣が手強くなっているようだな。」
「ん、慎重に、でも迅速に先を急ごう。」
「………ははっ。」
魔獣の撃破を確認した後のエリオットやラウラ、フィーの反応を聞いていたリィンは懐かしそうな様子で微笑み
「?どうかされたのですか、お兄様。」
「いや……こうしてみんなと街道を往くのも懐かしいなって。内戦の頃や特務支援課に派遣されていた頃を思い出すというかさ。」
「………ふふ、そうだね。」
「そう言えば、”特務支援課”という部署は”旧Z組”や”新Z組”と非常に似た存在だったそうですね?」
「そうね。ま、要するにどれも遊撃士の”パクリ”よ♪」
リィンの言葉にフィーが静かな笑みを浮かべている中ステラの疑問にレンがからかいの表情で答え、レンの答えにリィン達は冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
「アハハ……僕達も自覚はしていたけど……」
「そっちももうちょっと遠回しな言い方をしたらどう?」
「フフ、しかし”特務支援課”か。話には聞いてはいたが、クロスベルの警察の部署でありながら活動はレン皇女殿下の話通り我等と共通している所はいくつかあったと聞く。そんな部署に派遣されていたリィンが我等Z組と関わる事になるとは、これも女神のお導きかもしれないな。」
「ま、それはあるだろうな。何せ俺やリィン達はクロスベルでその”女神”――――”空の女神”とも実際に会った事があるしな♪」
「ア、アハハ……ですがエイドス様がラウラさんの今の話を知れば、『何でもかんでも私のせいにしないでください!』って言いそうですわね……」
我に返ったエリオットは困った表情で呟き、フィーはジト目でレンに指摘し、苦笑しているラウラの言葉に頷いたフォルデはからかいの表情で答え、フォルデの話を聞いて苦笑しながら口にしたセレーネの推測を聞いたエリオット達は再び冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
「そ、そう言えばリィン達はクロスベル動乱を鎮める為に突如現代のゼムリア大陸に降臨した”空の女神”やその両親に先祖とも会って、”空の女神”達とも一緒に戦ってクロスベル動乱を解決したんだったね……」
「フム……クロスベル動乱を解決し、天界へと戻られるまでの”空の女神”のゼムリア大陸での精力的な活動を考えるとセレーネの推測も強ち間違っていないかもしれないな。」
「というか精力的な活動って言っているけど、ぶっちゃっけ”空の女神”は自分のやりたい放題にゼムリア大陸を引っ掻き回しただけじゃん。各国の観光旅行に各国の音楽家達を集めて、更に自分達も参加したコンサー
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