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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第二十六話
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父さんと母さんが居なくなってから、一夏は私を慰めてくれたしな」

「そっか…ちーちゃんにとって、いっくんは弟であり兄なんだね」

「ああ、そう…「キャァァァァァ!」

ちーちゃんの声を遮り、背後から悲鳴が聞こえた。

「なんだ!?」

「な、なに!?」

私達が振り向いた刹那…

「死ネェェェ!オォリムラァァァ!シノノノォォォォォォ!」

隣から、鈍い音が響いた。

誰かを突き飛ばしたような音が。

更に、布を引き裂くような音も。

「あ、な、なに…」

ちーちゃんの脇腹辺りに、男が両手を突きつけていた。

「ちー、ちゃん?」

そしてそこからは、紅い赤い血が流れていた。

「たば…ね、に…げろ…ぐぅ…!」

「ヒャハハハハハハ!次ハオ前ダァ!シノノノォォォォォォ!」

ちーちゃんが刺されて、気が動転していた私の首筋に紅い刃が吸い込まれた。










走る、人混みの中を、流れに逆らって。

「チクショウ!通り魔かよ!早く!早く束さんの所に!」

姉さんは、急所だったけど、腹なら、少しは持つだろう。でも、束さんは…

普段なら一分とかからない道を二分近くかけて駆け抜ける。

「はぁはぁ!束さん!姉さん!」

倒れている姉さん達を見つけた。

束さんは…まだ生きてる!

「束さん!今助けます!」

「アヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!ソイツァモウ死ヌンダヨ!アヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!」

包丁を持った男が嗤いながら言う。

「うるせぇよ!テメェは黙ってろ!」

俺は男に右手をかざした。

「虚無に沈め!」

行使した術は【ヘロンの牢獄】、相手の五感の全てを奪う魔法だ。

男が崩れ落ちるのを確認するまでもなく束さんの方を向く。

「束さん!」

エイドスの変更履歴の遡及をぉ…

「うぅ!アァァ!」

痛い!今まで受けた何よりも!でも…それでも!

復元時点…確認!

復元開始!

束さんの体が光に包まれ、傷が消えた。

次は姉さんだ。

「姉さん!」

エイドスの変更履歴…遡及…

「ア、ア"ア"ア"ア"ア”!」

復元時点…確認完了。

「再生!」

姉さんの傷が消えた。

「束さん!姉さん!目を覚ましてくれ!」

「う、あ…いち…か?」

「い…くん…」

ああ、よカった…無事ダッタ…コれで…

「ディキャスト…」

「あ、あ”あ”!?テメェ!何なんだよ!今何をした!?何故そいつ等の傷が消えている!」

俺が『何』かって?

「俺は織斑一夏…魔法師だ」


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