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インフィニット・ゲスエロス
15話→ターニングポイント
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トと化して容赦はしない……と」

『太郎がISに乗れる事は、貴方以外誰も知らないからねえ』

どんな技術を使用しているかは不明だが、アリーナで戦闘する前後等、彼とISを結びつける映像を撮ろうとすると、強制的にジャミングがかかり全くの別人が映る。

直接目にしない限り、彼とISを結びつけることは難しいのである。

「彼が千冬君のように戦闘しか能がなければ話は簡単だったんだが……」

あくまで太郎が対外的に雇われている肩書きは企業付き弁理士であり、パイロットではないのだ。

『それにしても、何故今動くの?このタイミングに意味が?』

「まあ、下準備が済んだということもあるが、問題はこれだよ」

目の前のディスプレイが映した大量の文字の羅列を見て、すぐにクリスはその意味を理解した。

『へえ、正規版のISにはそんなロックがかかってたんだ……知らなかったよ』

頭を抑えた時法に、クリスは答える。なるほど確かに、これは時法には都合が悪い。

からかうようにクリスは続けた。

『違法コピーしたISの操縦と、電子制御された各国の兵器の使用のために、せっかく『人間』辞めたのに、万能とはいかないねえ』

「全くだ。だが諦めるつもりはないさ……気に入った人間を裏切ってでも、私は私の欲望を完遂する」

そう言い切った彼の眼には、人前では決して見せない欲望がたぎっていた。



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