第二十四話 -競技場無差別脅迫事件-
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を出すまで何もするなと!」
あと、一人か、それ以上。それを特定するまで俺達は動けないってことか。
「新ちゃん、新ちゃん」
「なんだよ龍斗こっちは今犯人がどこにいるかを……」
「それなんだけどね。拳銃を撃った男はスタンドを歩き回ってるみたいだよ」
「わ、分かるのか!?」
「ああ、拳銃を撃った後すぐに誰かって目星をつけていたからね。しかし競技場内に入ってる私服警官は全員拳銃所持ってすごいね。相手が拳銃所持しているからかな?」
「音だったり、匂いだったり……普通の人間が…いやどんな存在でも競技場の外からそんなのが分かるわけないでしょう。ばかばかしい。あなたも探偵ならそんな与太話信じてるんじゃないわよ」
「いや、龍斗はな……」
なにやら俺と新ちゃんの話を聞いていた哀ちゃんは俺の言っていることに一々否定の言葉を吐いてくる。それに対して俺がいかにおかしいかを説明する新ちゃん…っておい、その説明はいかがなものかと。
「紅葉紅葉。何か書くものと紙ない?」
「そないな物、持っとらへんよ。あ、でもTV局の中継車にいったらあると思うし貰ってくるよ」
「ああ、お願いするよ。俺は子供たちを見ているから」
この子たちは少年探偵団を結成するような子たちだ。こんな事件が起きれば首を突っ込むに決まっている。今は一度外に出てしまったのでこの事件についてあーだこーだいうだけですんでいるが。もし半券を提示すればもう一度中に入れることを知ってしまえば入って「捜査」といって動き回るだろう。流石にそれは保護者として見逃せん。
「龍斗ー。貰ってきたで。白紙の紙とペン」
「ありがと、紅葉。じゃあ、さっさと事件を終わらせますか。保護者としてあの子たちが危険に首を突っ込む前にね」
俺は受け取った紙に競技場の見取り図を描き、俺が嗅ぎ取った銃の鉄の匂いの位置、そしてボールを撃った犯人が置いた銃の位置を書き込んだ。……そう、ボールを撃った犯人はなぜか拳銃を手放したのだ。
書き込んでいる最中、犯人から電話が来た。金が用意できたかの確認と受け渡しの指示だった。……なるほど、この人がもう一人の犯人か。だが一応犯人が3人以上いることを考えて警部に確認するか。
俺は、今電話してきた男がいる場所、犯人が捨てたであろう拳銃の場所に丸を付けて警部さんに……って、
「君たち、どこに行こうとしている?」
「灰原さんにチケットの半券見せたら中に入れてもらえるって教えてもらったから」
「僕たちも捜査の協力をするんです!なんたって僕たちは…」
「少年探偵団だからな!」
俺は哀ちゃんの方を見るとばつが悪そうに視線をそらされた。
「それじゃあいこうぜ!少年探「待った!」……なんだよー、いいとこなんだからじゃますんなよ…な…」
「た、龍斗おにいさん…」
「え
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