暁 〜小説投稿サイト〜
名探偵と料理人
第八話 -修学旅行、他色々-
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打てば響くこのリアクション。やっぱり楽しいねえ。単純に俺が修学旅行で泊まっているホテルがココだってだけの話だよ」
「じゃあ、もう一つの学校って龍斗君の学校やったんやね!すっごい偶然や」
「ホンマにな。けどオレはその身体能力について納得はしてへんで?」
「な、なあ服部?なんやねん、このイケメンさんは?」
「かーずーはー?服部いうイケてる幼馴染みに飽き足らずこんなイケメンと知り合いなんてどういうことやねん!!?」

何やら、見知らぬ俺に興味をひかれたのか平ちゃんたちの同級生が詰め寄ってきた。気のせいか、女子たちの圧がすごい。それに気圧されたのかさっきの疑問の追及をやめ、

「ああ?コイツはオレのもう一人の幼馴染みや!普段は東京に住んどって、長い休みの時しか会えへんけどさっき見たように結構ノリのいい気のいい親友や!」
「平次も言ってるけど私のもう一人の幼馴染みやねん。私たちも今日来てるのはしらんかったんよ?」

そう紹介され、平ちゃんの知り合いであることと関西人特有のノリのおかげかすぐに仲良くなり楽しく昼食を取ることができた。

「じゃあ、オレは事件の調査にいくさかい、またな龍斗!」
「まってーな、へいじー!またね、龍斗君!」

どうやら、このホテルのスキー場で不可解な殺人事件があったらしく平ちゃんはその調査に向かうようだ。あ、しまった和葉ちゃんの足治療してあげようと思ってたのに言う間もなく行ってしまった。……次会ったらやってあげよう。しかし不可解な殺人事件ねえ。もう一人の探偵志望の幼馴染みもこの話は当然耳に入ってるだろうし、蘭ちゃん。頑張ってね。新ちゃんの手綱は任せたよ。





「で、どう思いますその殺人事件について。お久しぶりです、優作さん。二人してロスから帰ってきてたんですね」
「唐突に後ろから現れて驚かすのはやめてくれないかね、龍斗君。君はホントに気配を消すのが上手いから心臓に悪い。それによくこの視界の悪い状況で私を見つけてここまで近づけたね、シュプール音も聞こえなかったが」

有希子さんがいるってことで優作さんもいるんじゃないかと探してみると山の中腹あたりにいたので後ろから声をかけてみた。今年からあの豪邸を新一に任せロスに拠点を移したはずだけど、わざわざ息子の修学旅行に合わせて帰国するんだから、愛されてるねえ新ちゃんは。

「そりゃあ、下から見つけて走って……っ!!」
「……いや、もうなにもいうまいて。しかし上が騒がしくなってきたな」
「蘭ちゃんが死体を見て悲鳴を上げたみたいです。ほら今リフトが止まったでしょ?それは新ちゃんが指示したことみたいですね」
「……なんだって?この吹雪の中あんな上の方で何が起こったのか聞こえたのかい!?悲鳴ならともかく、指示した内容なんて聞こえるはずが」
「え
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