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名探偵と料理人
第七話 -世界大会、他色々-
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オレと中学三年の先輩じゃフィジカルも体力も段違いだからな。技術じゃ負ける気はねーから、もっともっと磨いてやるぜ」
「すごい意気込みだね。それじゃあしばらくは練習漬けかな?」
「ああ。だからしばらくは一緒につるめそうにねーな。わりいな、龍斗」
「いや、好きなことをすればいいさ。俺も料理部の活動が楽しいしな」
「料理部かぁ。オメーも夢に向かって頑張ってるんだな。って今でもすでに結構いいセンいってんじゃねーのか?オメーの料理一番食ってるのオレ達だからよく知ってるけど父さん達とどんな美味いって評判の店に行っても最後に出てくる共通の感想が「でも、緋勇一家のには敵わない」だぜ?」
「それは嬉しいことを言ってくれるねえ!俺の事はお世辞だとしても父さんと母さんの料理は偽りなく世界一だからな!」
「別にオメーのこともお世辞じゃねーよ。なあ園子?」

昼休みに中学生生活に話の花を咲かせていた俺と新ちゃんだったが、新ちゃんがそう言って近くの席で友達と話していた園子ちゃんにそう話を振った。

「え?なに?」
「だから、龍斗のとこの家族の作る料理は冗談抜きで世界に誇れる味だってことだよ」
「そうね。私もパパとかに連れられて世界中のパーティや三ツ星シェフの高級レストランとか行ってるけどやっぱり緋勇の小父様や小母様が作るものに匹敵するものに巡り合ったことはないわね。パ−ティでこれは!って思ったときは全部緋勇夫婦が担当してたし。ああ、匹敵って言うなら龍斗君の料理位かしらね」
「ええ?緋勇君の料理ってそんなに美味しいの?」

園子ちゃんと話していた、帝丹小学校とは別の小学校から進学してきた女の子がそう言ってきた。

「そうよ!今はまだ世間的には知られて無いかも知れないけど龍斗君もご両親の才能を受け継いでるすっごい料理人なのよ!」
「へえ!というか、緋勇君って珍しい名字だとは思ってたけどあの『料理の神夫婦』の子供だったのね!!」
「そーなのよ!それでね、小父様は実際に会ってみるとすっごくイケメンで、小母様は若々しくてホント女神みたいな人で…」、

うちの両親の話に花を咲かせ始めたので俺は新ちゃんに向きなおした。
「な?……っぷ。顔あけえぞ?」
「……こっぱずかしいわ。幼馴染みのお前らに褒められるのは」

にやにやした顔をしてこっちを見ているに新ちゃんにそう言い、それを誤魔化すために俺は昼休み明けの授業の準備に取り掛かった。

「照れんな照れんな。そーいや次の授業ってなんだっけ?」
「音楽だよ、音楽。我らが担任である松本先生の」
「っげ。オレ、あの先生苦手なんだよなー。入学してからずーっと目を付けられてる気がするし。なーんも問題起こしてねーよな?」
「んー、たまにため口になってるくらいかね?でもすぐ訂正してるし目くじらを立てる程じゃない
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