暁 〜小説投稿サイト〜
名探偵と料理人
幼少期〜少年期
第二話
[2/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
んがいた。は行とま行で近くになったようだ。園子ちゃんだけはさ行で少し離れた席だったのでこっちをちらちら見ていた。蘭ちゃんにそちらの方を指さして手を振ると真似して手を振ってくれた。園子ちゃんが笑顔でぶんぶんと振りかえしてきた。うん、よかった。
クラスの担当の先生の進行でクラスの決まりごと、自己紹介、一日の流れなど俺ら向けの説明と保護者向けの説明を行い今日の入園式は無事お開きになった。

「それでは、私たちは一度戻って会社の仕事を軽く終わらせてきますわ。それでは6時に」
「じゃあ、葵ちゃん。私も一度アパートに戻るわ。あの人も帰ってきていたら一緒に連れて行くから。」
「はい、お待ちしていますね。英理ちゃん、ごろーちゃんに優しくね。」

親に連れられて、蘭ちゃんと園子ちゃんは帰って行った。多分、お昼を食べてお昼寝してからうちに来ることになるんだろう。俺も両親に連れられて、商店街に寄って食材の補充をしてから家に戻った。

「「「ただいま」」」

三人揃ってそう言い、今度は母さんの昼ご飯を食べた。父さんと母さんは夜の仕込みをするため二人でキッチンに向かったけど、俺はおなか一杯になったこともあって体が睡眠を欲していたのでそのまま睡魔に身をゆだねた。


「やあ」
「お、おう。何とも短い再会までの時間だったな。……え、俺死んだのか!!!?」
「いや、違うよ。ちょっと言い忘れたことがあってね。」
「言い忘れたこと?」
「うん。転生特典ではないけど、君の力についてね。まず、トリコ世界で得た身体能力、グルメ細胞を用いた技。あれ、年齢を重ねるごとに段階的に開放されるようになってる時から。全開放は15歳ね。逆にリミッターもじぶんでかけられるよ」
「は!?こっちにもグルメ細胞があるのか?!」
「いや、その世界にグルメ細胞はないよ。ただ、『気』の概念があるからそこら辺をちょちょいとね。」
「……まあ、なくてもいいがあって困るものでもないしありがたく貰っておく」
「そうそう貰っておきなさい。それから、トリコ世界に行き来する力……というか渡った世界を行き来する力が君には備わっているよ。時を遡ることはできないけどね」
「それはまた、便利な力だな。もう、貰えるものは全部貰うよ。もうないよな?」
「ああ。これで本当に最後。次は君が死んだ時だ」
「精一杯長生きするさ。じゃあまたな。」
「うん、またね」


「あら、起きたの?たっくん」
「うん、もうみんな来たの?」
「まだよ、それと丁度よかったわ。これからたっくんにも手伝ってもらおうと思って起こそうと思っていたの」
「手伝ってもらうって何を?」
「それはね……」
「今日の皆さんに振舞う料理やお菓子をだよ」
「父さん。え?どういうこと?」
「龍斗、お前は俺や葵に似てすごく料理に関心
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ