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銀河英雄伝説〜ラインハルトに負けません
第八十話 建築家、美術家ゲットだぜ!
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エルが、2位は残念だが参加できると意欲を燃やしていた。

そして、自宅では試案は書いたが恥ずかしくて、
送付しなかったグルックが何故自分が呼ばれているのか?
同姓同名の別人じゃないのかと思っていたが、
ニヤリと笑う妻から、私が貴方の書斎から図面を応募しておいたわと言われていた。

『お待たせ致しました。恐れ多くも皇女殿下御自ら優勝者のご発表でございます』

テレーゼが立ち上がり、優勝者の発表を行う。

「設計部門、ブルーノ・フォン・シルヴァーベルヒ」
「美術部門、エルネスト・メックリンガー」
その様に発表された。


アインザームカイト星系で発表をTVで見ていた。
シルヴァーベルヒは食べていたパンを囓ったまま、
雨の中外へ飛び出しやったー!万歳ー!等を叫び近所から変な人だと思われた。

ボーゲン星系で勤務中であった、メックリンガーは食堂でのTVで発表を見て、
静かに感激していたが、事態を知った周りの同僚から盛大に激励されまくり、
食堂のおばちゃんからは色目を貰う有りさまで頬にキスされて這々の体で逃げ出した。
その後司令官に呼び出され、浮かれぬように軍務に精進する様にと叱責されたのである。

オーディンの美術高校でも、早期登校で全員が発表を見守っていた。
しかし応募者が多数居たが入賞者が居らずにガッカリムードであった。

その中の一人、ロルフ・ザイデルはガッカリどころか出した彫刻が返還されるか不安で一杯であった。
絵画ではなく間違えて彫刻を送ってしまったからだ。

何と言っても彫刻なら学校一の腕前だから、
それで良いだろう思っていたが、
勘違いに気がついたのは、送付した後だったからなのだ。

TVも終盤にさしかかり、終わりかと思ったとき、皇女殿下から特別賞があるとのお言葉が発せられた。

「今回は建築と絵画のコンペであったが、彫刻等の応募も1万点ほどあったのじゃ、
其処で急遽、妾が出来の良い彫刻の作者に特別賞を取らせようと思う」

その発表で元気が出てきた、ロルフは此で彫刻が返還されるなと思っていた。
皇女自らが再度発表する。
ドラムの音が止む。

「彫刻特別賞オーディン美術高校在籍、ロルフ・ザイデル」

そう発表された。
ロルフ自身は最初、えーうちの高校から特別賞がでたよと思ったが。
周りから。おい!ロルフ!おめでとうと言われ始めた。

そうして、初めて自分が特別賞に選ばれたと知ったのであるが全然実感がわかなかった。
しかし親友や友人や同級生達からもみくしゃにされて、
その日学校はそのまま宴会へと突き進んでいった。
校長ですら大喜びで、自ら宴会芸の裸踊りをする始末で翌日は皆フラフラで登校する羽目になった。


発表が終わると殿下自ら、応募者全員に労
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