第六幕その十一
[8]前話 [2]次話
「言われてみますと」
「そうよね」
「鬼のはじまりも色々あるんですね」
「言うがわし等は人を襲って食わんぞ」
「そんなことは絶対にせん」
鬼達は笑ってこのことは断りました。
「別にな」
「だから安心するのだ」
「わし等は皆そんなことはせん」
狒々も笑って言います、揚げを食べつつ。
「だから安心するのだ」
「そもそもオズの国ではそんなことすることは絶対にないわね」
ドロシーが言い切りました。
「誰であっても」
「そう、法律で定められる以前」
「まさにね」
教授とカエルマンも言います。
「そうしたことはね」
「オズの国では有り得ないことなのだよ」
「誰も死なない国だから」
だからだとです、恵梨香もわかりました。
「それでなんんですいね」
「その通りだよ」
「まさにね」
二人で恵梨香に答えます。
「そうしたことはないから」
「恵梨香達も安心するんだよ」
「わかりました、ただピンチは多いですね」
それはどうしてもです。
「オズの国には」
「そう、ピンチは本当に多い国よ」
ドロシーはオズの国一の冒険家として恵梨香に答えました。
「何かとね」
「そうですよね」
「そしてね」
さらに言うのでした。
「そのピンチはね」
「乗り越えられますね」
「どんなものでもね」
「どんな難しいものでも」
「それは出来るのよ」
乗り越えられるというのです。
「絶対にね」
「それがオズの国ですね」
「乗り越えようと思えば」
例えそれがどれだけとんでもないピンチでもです。
「絶対に出来るの」
「そうしたピンチですか」
「私が知っている限りではね」
こう恵梨香にお話します。
「そうよ」
「成程、それじゃあ」
「ええ、どんな難しいとんでもないものが前に出ても」
「ドロシーさんは向かわれるんですね」
「これは無理って思ってね」
最初目にした時はです。
「諦めそういなるけれど」
「それでもですね」
「向かうべきなの」
「そして乗り越えるんですね」
「そうよ」
その通りだというのです。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ