月光校庭のエクスカリバー
聖剣計画
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「カキカキカキカキ・・・・・・バ!」←『少しは乙女心を知るべき!!』
それだけ言うと、みんな綾の体の中に戻っていった。
「・・・・・・??? 俺、何か癪に障ること言ったか?」
あの後、無言で歩きながら考えたが、やっぱり何も心当たりがない。
綾side
私は自分の家に帰ってる最中、一緒に来てくれてる棟夜君に聞いてみた。それは棟夜君がリアス先輩、アーシアさん、小猫ちゃんと一緒に同棲してる話。
『棟夜君って、今リアス先輩にアーシアちゃんに、後輩の小猫ちゃんたちと同棲してるらしいよ。何でも親の公認のもとだって』
昼休み。桐生さん話から話を聞いた私は、動揺を隠せなかった。嘘であってほしいと思った。
だから、今日の帰り道二人っきりで聞いた。そして帰ってきたのが・・・・・・。
『まぁ、そうなるな』
頬をかきながら、少し恥ずかしそうに棟夜君が答えてくれた。
それを聞いた私は、胸が締め付けられる感じを覚えた。とても苦しくて、痛みが走った。
「今日は送ってくれてありがとう」
「気にすんなよ。『幼馴染』だからな」
「・・・・・・っ」
幼馴染。棟夜君は私を一人の女性ではなく、幼馴染としか見てくれない。それがちょっと、寂しい。
「ん? どうした綾?」
「え、あ、ううん。何でもないよ。棟夜君も気をつけてね」
「おう。じゃぁな。風邪ひくなよ」
それだけ言うと、棟夜君は自分の家に帰り始めた。
私は自分の部屋に行き、電気もつけず制服のままベッドに倒れこむ。
・・・・・・っ。ダメ。我慢してたのに。もう抑えられない。
「うっ・・・・・・ひく・・・・・・うぅ」
押さえてた涙が溢れてきた。手で拭ってもどんどん出てくる涙。
涙を止めるように顔に枕を押し付ける。
私も・・・・・・一緒に暮らせないかな?
棟夜side
綾を自宅に送り届け、自分家に帰ってきて早々リビングで黒歌に抱き付かれ一悶着あったが、夕飯食い終わって後は寝るだけだ。
今、女性陣は皆風呂に入ってる頃だろう。
「スゥ〜・・・・・・ハァァァァァ」
体を拭き終わりパジャマに着替え、ベッドに寝転がり深くため息をつく。ゴロリと仰向けからうつ伏せになりマクラに顔を埋める。
ついに・・・・・・ついにこの時が来てしまった。
そう。ついに聖剣の話がきたんだよ。
「はぁ」
もうね。フェニックスの話が終わってから、そろそろ来るんじゃないかと思ったけど、ついに来ちゃったんですねぇ。えぇ。
確かこの世界、ってまぁ転生前の話じゃ聖剣は壊されたことになってるんだよねぇ〜。それを俺が持ってることになると、どうなるか分ったもんじゃないからね。
「は〜もう〜。嫌だな〜」
もう鬱になるんじゃな
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