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衛宮士郎の新たなる道
第14話 女の闘い
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打ち上げてから掴み取り、

 「返す!」
 「ちょっ!?」

 燕では無く弓矢事態を狙われておじゃんにされる。
 しかもその衝撃で手が痺れる。

 「き、効いた〜」
 「ほらほら、如何した?続けよう!」
 (この女!)
 「勿論!どんどん行かせてもうよ!」

 別の得物を手に、燕は突っ込んで行った。

 その戦いを周囲で見ていたクラスメイト達が驚くのは勿論だが、騒ぎを聞きつけて、他の教室でも観戦者がいつの間にか多く出来ていた。

 「オイオイ、モモ先輩とやりあえてるのはすげーけど、ありゃ誰だ?」
 「確か松永燕さんだった筈です。私の記憶違いでなければ」
 「見よ。他の生徒達も見入っているぞ」
 「そりゃ、川神百代とあれだけやりあえてれば、そりゃ見入るわな」

 上から順に、準、冬馬、英雄、巨人が感想を言う。

 「確かにのぉ・・・・・・・・・ユキ、お前は見ないのか?」
 「うん。今の心と同じくらい興味ない」
 「うおっい!如何いう意味じゃそれは!?」
 「確かに疑問ですね。何時もの貴方なら興味が先行するでは無いですか?」

 心のツッコミだけは無視して、疑問に乗っかる様にマルギッテは小雪に聞く。

 「だって、あの人の戦い方、シロ兄の劣化版みたいだもん」
 「ほお?そうなのか、我が友冬馬よ」
 「戦い方が似ているのは分かりますが、優劣については判断できませんね。準は如何です?」
 「俺だって判らねぇさ。武術やってるわけじゃねぇからな」
 「ボクのは単なる勘」
 「勘って、お前な〜」
 「・・・・・・・・・・・・・・・」

 マルギッテは女王蜂こと忍足あずみから聞いている。小雪は足技を中心とした武の才能が有ると。
 そして自身は直観力もあると睨んでいる。故に、小雪の勘とやらは恐らく当たっているだろうと確信に近い推測が出来る。

 「と言うか、衛宮士郎はあらゆる武器を使えるのですか?」
 「うん。色んな武器のレプリカ?を使って、鍛錬してるとこ見た事あるからね」
 「ほお」

 これは何れ再び挑む時楽しみが増えたと感じると同時に、衛宮士郎をサムライと認識している中将自身の喜びそうな情報だとも考えた。

 「へ〜、衛宮先輩って、そんな事出来るんだ」

 別件でテンパっている義経を落ち着かせている最中の弁慶が、その話を一応聞いていた。

 「温厚そうに見えたけど、人は見かけによらないねぇ〜」

 そんな弁慶たちを監督する名目で1−Sに転校及び編入して来た紋白は、誰にも聞かれないよう声を潜めてヒュームに話しかけていた。

 「大丈夫かの?松永燕め、昨日あれだけ注意したのに殺意漲らせていないか?」
 「そうですね。赤子ではありますが、腐っても武神。あの川神百代
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