暁 〜小説投稿サイト〜
衛宮士郎の新たなる道
第14話 女の闘い
[3/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


 翌朝。
 百代は上機嫌で教室に着いた。先程まで義経への挑戦者選別の為の決闘をしていたので、朝のHR開始5分前だが。

 「〜〜〜♪」
 「おはようで候、百代」
 「おはようユーミン♪」
 「いやに機嫌がよさそうだけど、何かあったで候?」
 「ちょっとな〜♪」

 何やらもったいぶっている百代だが、そう言ってる間に朝のHRが始まり、担任のゲイツ・カラカルが教室に入って来た。
 何時も通り出席を取ってから、そこから先がいつもと違った。

 「今日は皆に転校生を紹介するよ!」
 「この時期に転校生?クローンで候?」

 3−Fの教室内の多くの生徒が思った事を矢場弓子が口にする。
 この時期ならば有りえぬことでは無い。九鬼財閥ならば、遅れてクローンをさらに転校させてきてもあり得ると思ったからだ。
 しかし、事実は違う。

 「クローンじゃないね。普通の人だよ?」

 如何やら期待通りにはいかない様で、一瞬だけ期待した生徒達は肩を落とす。
 それを百代は如何でも良さげに言う。

 「如何せむさい男とかだろう?ソースは私の勘だ」
 「なるほど、十分あり得るで候」
 「良いんだ!私には清楚ちゃんがいるもん!」

 だがそこで、説教――――と言うよりも助言が入る。

 「百代・・・!――――直感も大切だが、何事も決めつけるのは駄目だぞ」
 「何かあり難い事を言われた気がするな。ん?如何して最初の語尾、疑問形だったんだ?」

 しかし百代の疑問に誰も応えることなく、ゲイツが廊下で待っている転校生を促す。

 「それじゃあ転校生君。軽やかにドゾォーーー!」

 その言葉に遠慮なく入ってきたのは勿論、転校生の松永燕。
 その可憐な容姿に男たちは色めき立ち歓声を上げるが、それより誰よりも歓喜したのが百代だった。

 「Σ(゚Д゚)(まさかの)( ゚Д゚)(超美少女)・・・・・・」
 「(*´Д`)\(゜ロ\)(/ロ゜)/\(◎o◎)/!(キ、来たーーーーーーーー!!!!)

 大・興・奮!

 だが百代の奇声じみた歓喜の発露をよそに、燕が朗らかに自己紹介をする。

 「はじめましてーーー!」
 「おおーーー!何と言う可憐さ!悲願達成、大願成就!やったぞ皆の衆!我ら3−Fも遂に美少女を手に入れた!」

 しかしそれを聞きずてならない者がいた。言うまでも無く百代である。

 「オイオイ、美少女だったら私やユーミン、それに虎子がいるだろ?」
 「ヒィっ!?すいません!お願いですからラーメンにして食べるのはやめて下さい!」
 「おまえもかい!」

 東西交流戦の時に百代の相手になった内の誰かが言ってきた、尾ひれがつき過ぎた噂の内容によく似かよったモノだったため
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ