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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
第20話
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アルトリザスに到着したリィン達はフィーの先導によってアパートの一室に到着し、部屋に到着後フィーは部屋に備え付けている端末を操作した。



〜遊撃士協会・アルトリザス仮設支部〜



「よっ、久しぶりだなリィン、セレーネ。それに”殲滅天使”のお姫さんも。元気してたか?」

フィーが端末を操作すると端末の映像に遊撃士の一人であるトヴァル・ランドナーの顔が映った。

「トヴァルさん……!お久しぶりです。」

「エレボニアに戻って来られたのですね……!」

「うふふ、たった1年半でB級に昇格し直した上エレボニアの支部に戻る事を”本部”に許可してもらえたなんて、オレドどころか色んな支部にも応援に行ってよっぽど頑張ったのかしら?」

トヴァルの登場にリィンが驚き、セレーネが微笑んでいる中レンは小悪魔な笑みを浮かべてトヴァルに問いかけた。

「ああ、”七日戦役”の”前科”があるから俺がエレボニアの支部に戻る事に”本部”の連中も相当渋っていたが、1ヵ月前にようやく認められてオレド支部の引継ぎもすんで戻ってこれた所だ。――――それよりも話には聞いていたがお前さん達も教官の方、頑張ってるみたいだな?」

「……ええ、おかげさまで。」

「ふふっ、まだまだ教官としてはわたくし達は未熟ですけどね。」

「うふふ、それにしても遊撃士協会は本当に運が良いわね♪”七日戦役”や”風の剣聖”のせいでゼムリア大陸の人々に対する遊撃士協会の信頼が落ちると思いきや、それを払拭するほどの活躍がエステル達がしてくれた上、史上初の”SSランク”の遊撃士が生まれたものね♪しかも、”西風の妖精(シルフィード)”まで遊撃士協会入りしたしねぇ?」

「ハハ、そうだな。実際、フィーが去年入ってくれた事は本当に助かったぜ。」

トヴァルの言葉にリィンとセレーネが頷いている中意味ありげな笑みを浮かべたレンの指摘にトヴァルは苦笑しながら同意した。



「フフ、それにしてもフィーが遊撃士になるとはわからぬものだ。」

「まあ、士官学生になる前の職業とは正反対の職業だしな。」

「フォ、フォルデ先輩。」

「ま、サラやトヴァルには相当サポートしてもらったけど。今回、わたしたちの合流にも色々と力を貸して貰ったし。」

ラウラはフィーに視線を向け、からかいの表情で答えたフォルデの言葉にステラは冷や汗をかき、たフィーは静かな表情で答え

「そうそう、トヴァルさん発案の”Zの輪(ROUND・OF・SEVEN)”が無かったらそもそも難しかっただろうしねぇ。」

「!じゃあ、あれはトヴァルさんが作ってくれたアプリなんですか!?」

エリオットの話を聞いて”Zの輪”の発案者がトヴァルである事を知って驚いたリィンはトヴァルに確認した。
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