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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
第20話
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な表情で呟いたエリオットの話に複雑そうな表情で指摘したトヴァルの推測を聞いたラウラもトヴァル同様複雑そうな表情で浮かべてリィン達―――メンフィル帝国所属の人物達に視線を向け

「うふふ、その件については今はあまり関係ないから置いておくとして………―――話を戻すけど、結社の”拠点”の件については既に目星はつけているわよ。」

「ええっ!?」

「ハハ、さすがレン皇女殿下っすね。」

「……やっぱり、既に目星をつけていたか。だったら、どうして演習地から出る時に教えてくれなかったの?その時に答えてくれれば、ここに来る手間も省けたんだけど?」

レンの答えを聞き、リィン達と共に血相を変えたエリオットは驚きの声を上げ、フォルデは苦笑しながら感心し、フィーはジト目でレンに問いかけた。

「や〜ね、それを答えようと思った時に情報整理ができそうな場所をフィーが案内する雰囲気になっていたから、レンも”空気を読んで”、フィーに花を持たせて黙ってあげていたのよ♪」

「く、”空気を読んで”って………」

「というかレン教官はいつ、結社の”拠点”がアルトリザスのどこかにある事を推測して、その目星をつけたのですか?」

レンの答えを聞き、エリオット達と共に冷や汗をかいて脱力したリィンは疲れた表情で呟き、セレーネは疲れた表情でレンに訊ねた。



「うふふ、アルトリザスのどこかに”拠点”がある事は昨夜の襲撃の時点で既に予想していたわ。で、肝心の結社の”拠点”の目星についてだけど昨夜の襲撃の後片付けが終わった後に”Zの輪”でレーヴェに聞いてみたのよ。」

「!あの野郎か………」

「確かに結社出身の”剣帝”だったら、結社が”拠点”にしそうな場所の目星がつくかもしれねぇな。」

レンの説明を聞いて血相を変えたアガットは真剣な表情でレーヴェの顔を思い浮かべ、トヴァルは納得の表情で呟いた。

「それで、レーヴェ殿の予想では結社の”拠点”はどこなのですか?」

「それについてだけど………――――まずはリグバルド要塞に向かうわよ。そこの”責任者”からの許可がないと、その場所に向かう事ができないもの。レーヴェが目星をつけた結社の拠点については、リグバルド要塞の責任者と会った時に教えてあげるわ。」

「結社の拠点にしている場所に向かうにはリグバルド要塞――――正規軍の拠点の責任者の許可が必要……ですか?」

「………ま、何でこの場で答えないかの理由については聞きたいけど、どの道正規軍からも得られる情報があるかもしれないから、まずはそっちに行った方がよさそうだね?北西の”リグバルド要塞”に。」

ラウラの問いかけに答えたレンの答えにステラが不思議そうな表情をしている中フィーは静かな表情で今後の方針を口にした。

「待て待て
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