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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
第20話
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かいて表情を引き攣らせている中アガットは背中の大剣に手をかけかけたが、レンの挑発に乗れば更に悪循環になる事やレンの性格を熟知していた為、必死に耐えながら大剣から手を離して顔に青筋を立ててレンを睨みつけた。

「よう、お疲れさん。」

「遅かったね――――アガット。」

「へっ、ちょいと寄り道しちまってな。邪魔するぜ、”灰色の騎士”に”聖竜の姫君”―――いや、リィン・シュバルツァーにセレーネ・L・アルフヘイム。まさかこんな形で再会するとは思わなかったがな。」

「ハハ……俺達の方こそ。入学式の日に会った時も只者ではないと思っていましたが……なるほど、遊撃士だったんですね。」

「レン教官とアガットさんはお知り合いのようですけど……一体どちらで知り合ったのですか?」

アガットの言葉にリィンは苦笑しながら答え、セレーネは不思議そうな表情でアガットとレンを見比べた。



「”重剣”のアガット―――リベールの”A級”遊撃士さ。少し前からエレボニアギルドに助っ人に来てくれていてな。何かの助けになればとあらかじめ連絡しておいたのさ。」

「”A級”っていうとサラ教官と同じ……!?」

「まあ……という事は相当の使い手の方なのですね。」

「ん、かなりの凄腕。あの”リベールの異変”を解決した立役者の一人でもある。」

「4年前にあったという……そうだったんですか。」

「という事はその時にレン教官とアガットさんがお知り合いである理由はその件で……?」

「ええ。あ、そうそう。ちなみにアガットはあのレーヴェを”無謀”にも好敵手扱いしているのよ♪レーヴェの実力を知っているみんなからしたら、あのレーヴェの好敵手を名乗るなんて”無謀”なのがわかるでしょう?」

トヴァルとフィーの説明を聞いたエリオットとステラが驚いている中リィンは納得した様子で呟き、セレーネに視線を向けられたレンはからかいの表情で答え、レンの答えにリィン達は再び冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。

「え、えっと……」

「確かにアガットは凄腕だけど、レーヴェ相手だとさすがに分が悪いね。」

「うふふ、フィーはよくわかっているじゃない♪」

「クソガキ共が揃いも揃ってふざけた事を……!」

我に返ったエリオットは困った表情で答えを濁し、冷静な様子で推測を口にしたフィーの推測を聞いたレンはからかいの表情でアガットを見つめ、アガットは顔に青筋を立てて身体を震わせながらレンとフィーを睨んでいた。



「ふふ、風の噂で巨大な大剣を振るうA級遊撃士の渾名を聞いた事はあったが……お目にかかれて光栄だ、”重剣”殿。」

「ハッ、こちらこそだ、”光の剣匠”のお嬢さんよ。―――話を戻すが、結社の”拠点”がどこかにあるっていうのは同意見
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